2019/09/02 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にシルニアさんが現れました。
■シルニア > こつ、こつ、とリズミカルに響く音。自分が杖を突く音だ。
…ようやく、マグメール王国の地へ足を付ける。普段ならはしゃぐところだけれど…
長旅で疲れた上に、船に乗っている途中から気分が悪くなった。船酔いという奴だろう。そんな元気は残っていない。
最初は物珍しく感じた潮の香りも、今では鬱陶しく感じるし、この香りのおかげで今でも船に乗っているようだ。
…ふらふらする。実際、体も勝手に揺れてしまっている。
「ほぇー…人、人、人…目が回りそうです…。」
夜でもなお人でにぎわう船着き場。見たことない魔導機械もたくさんある。田舎者の私はきょろきょろとあたりを見回す。
が、すぐにやめた。旅慣れしていない雰囲気を出せば、商売人から良いカモだと思われてしまうだろう。
「うーん、船着き場なら、近くにお宿はあるんでしょうけど…どういうお宿がいいのか、聞いた方が良いのでしょうか。」
…とはいえ、周りにはガタイの良い船乗りばかりだ。私のような女、それも子供が話掛けるには少し、いや、かなり勇気がいる。
結局、自分で船着き場の宿を探し、それからその付近をうろつくことにした。
■シルニア > 宿の数は想像以上。国の玄関の一つなのだから当然だろう。
この冷蔵庫って魔導機械はなんだろう?さっきの宿と値段が全然違うけど何が違うのだろう?灯りが付いてないけど、やっているのかな?
「…全然わかんないー!うー…」
利用したことのない施設の選定なんて出来るハズがないのだ。もう、勇気を出して聞いてみよう。
…でも、ちょっとだけ休憩。疲れているのに、大荷物を抱えて歩き回った為にもう足元もふらふら。
邪魔にならない端っこに座り込み、荷物を膝に抱えて少し休むことにする。
…誰かが、私の事を見つけて、話しかけてくれたらいいのに。そんな人なら、きっといい人だから、怖くないよね。
ほんの少しだけそんな期待をしつつ。