2019/08/19 のログ
■リュシー > (―――――己をさんざん、オッサン、と言っては来たが。
相手だってそれなりに、人生経験を積んできた年頃のはず、である。
なのにどうして―――二人で照れまくっているのだか。
軽口やら憎まれ口やらを混ぜるのも、その口、そのものを封じて行為に没頭するのも、
照れ隠し、気恥ずかしさの裏返し、であるのかもしれない。
けれどそんな風に重ねた口づけがまた心地良いから、
誤魔化すつもりだった人間としての欲が、更に煽られてしまうことになる。
足りない、もっと、と訴えているのは、己のなかの「淫魔」なのか、「人間」なのか。
わからなくなるくらい、求めて、昇り詰めて―――。)
ん………ん、――――― は、……え……?
(胎の奥から焼きつくされるかと思うほど注がれた、余韻のなかに揺蕩いながら、
そろそろ彼の背から腕を緩めようか、としていたところで。
耳慣れない、というか、不意打ち、というか。
なにやら大変なコトバを聞いた、と、大きく目を見開いた。
彼が笑っていたら、せめてこちらをまっすぐ向いていたら、
冗談だろ、とこちらも笑って返せたのだろうに。
真っ赤な顔で、口許を押さえたりなぞしているから―――)
―――忘れろ、って、ちょっと。
いくらなんでも、ぼく、ソコまでバカじゃないん、ですけど?
(はああ、とわざとらしくため息を吐いたら、とろり、と、
せっかく飲み干した精が伝い落ちてくる気配がして―――ん、と軽く眉根を寄せ、
わずかに身動いで、片手でそっと、己のお腹あたりを押さえつつ。
もう一方の手を彼の背から浮かせ、口許を押さえている掌を、ぺり、と剥がさせてしまおうかと。)
そーゆー態度、ずるいぞ、セイン。
可愛いから許す、とか、言ってやんないからな、ぼくは。
―――――ねぇ、
(本気?と、囁く声音で尋ねてやろう。
いくらか理性の戻った紫色で、彼をじっと見つめるのも忘れない。)
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