2019/08/11 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 【待ち合わせ、待機中です】
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリュシーさんが現れました。
セイン=ディバン > 「かっはっはっ。随分とまた強かですこと。
 ま、咎めないさ。
 オレだって、シーフなわけだし?」

別段、奪われる方も悪いのである、と思う男。
少なくとも、この国では自分の物、自分の身を護るのは自分自身。
盗まれる警戒心の無さが問題である、と。実にシーフ的理論。

「かっはっはっはっはっ。お互い様、ってこったな。
 いやいや、前も言ったかもしれんがな。
 俺ら、案外似たもの同士だよなぁ」

女好き。節操無し。それで、こうして気軽に話せるのだから。
まぁ、そんな関係もいいよな、と思う。
そう。こんな感情も男にしては珍しい。
この男、友人というものが凄く少ないのである。

「……」

相手のもにょもにょとした呟きを聞き。
男は、無言で手を伸ばすと、ぺちこーん、と。
デコピンをかます。

「ダァホ。寂しいこと言うな。
 困ってるダチ助けられねぇなんざ、この歳になると余計キツいわ」

実に。実にこの男らしからぬ言葉。
しかして、珍しくも本音である。
何の心境の変化か。まぁ、ある意味、老いたのかもしれない。
相手が手を握り、立ち上がるのならば。

「コッチのセリフ。
 一発二発じゃ満足できねぇからよ。
 まぁ、そうな……。十発とか、二十発とか。
 そんくらいは覚悟しとけ?」

相手がふらつくのを見て、男が相手を抱き寄せる。
そのまま、店を後にしながら。
男は、相手の唇を、荒々しく奪った。
近くのヤリ部屋まではほんの数分。
男自身、その間ガマンできるかどうか。

リュシー > ……そぉ言えば、そんなこと、言ってたっけ、ね。
ていうか、だって仕方ないじゃん?裸で、外、出らんないじゃん?

(ぶちぶちと言い募る声が更に小さくなっているのは、それでも、
いちおう罪悪感などを感じているからである。
返しに行く気などさらさらないのだから、実に安い罪悪感ではあるが。

似た者同士の、男の友情―――などといえば、はて、実情に見合うのかどうか。
彼も笑っているし、己も真っ赤な顔でへらへらしてみせるけれど、
「似ている」中身が総じて、女性の敵、というやつである。
そんな友情は、育まれないほうが世のため人のためでは、という気も―――
ぼんやり、そんな思考に陥りかけたとき。)

「いっ、たぁああ、っ……!
痛い、ばか、自分の腕力考え、っ―――……」

(容赦ないデコピンに思い切り仰け反って、涙目で抗議の声をあげるも。
己にしてもついぞ聞くことのない、トモダチ、という言葉に、思わず言葉を失った。
不意打ちでそのセリフは反則だ、とか、言ってやりたいことはあったけれど―――
とりあえず俯いて、彼の腕を頼りに立ちあがり、店を出ようかと。

先に挑発したのは己だが、なにやら、恐ろしい数字を口に出されたような。
同じ男であった身として、いや、普通にそんな回数、ひと晩でこなせるのか、なんて、
下世話極まりないツッコミを炸裂させるより早く―――仕掛けられて、口を塞がれる。
夜とはいえ、人通りがないでもない往来での口づけに、ぎょっと目を見開いたのは一瞬のこと。
重なる唇から伝わる熱に、吐息に、あっけなく己の理性など突き崩されてしまう。
はち切れんばかりに張り詰めた胸の膨らみを彼の胸板へ押しつけ、
彼の背にぎゅっと抱き縋る腕を絡ませて―――開いた唇から、濡れた舌先を差し伸ばす。
ねろり、と彼の上唇を、それから下唇をなぞり、柔らかな舌肉を誘い出そうと、しながら)

ん………へ、や、取ったん、でしょ…?
それとも、気が、変わっ…て、外で、したくなっちゃっ、た、とか、ぁ……?

(満たしてもらえるなら、それでも良いかも、とか考えるあたり、
清々しいほどにクズの極みであろう。
情欲に濡れた瞳は、実に楽しげに彼を見あげていたりする。)

セイン=ディバン > 「まぁ、そうだなぁ。
 いや、ある意味裸で逃げた方が、誰か奇特な方が助けてくれる確率上がるかもよ?」

くくっ、と笑いつつ、相手の背を軽く叩く男。
まぁ、この国ではそんな事をした場合。
高確率で犯されることになるだろうが。

男としては、共感というか、なんだか良くわからん心地よさのあるこの友情は、好ましくも思う。
そもそも、この相手がもしも元から女性だったのならば。
きっと、この男は、ここまで砕けた会話をしていないだろう。
その辺り、明確に男相手と女相手で接し方が違うのである。

「おいおい、俺なんぞの一発で文句言うなよ。
 これでも、非力な方なんだからよ。
 ……ん……ふっ」

なお、比較対象は近接職の冒険者各員である。
男とて、けっして貧弱、というわけではないので。デコピンでも痛かったかもしれない。
だが、男としては、相手をしっかりと友人と思っている。
思っているからこそ。変な遠慮を、寂しく思うのだ。

十発、二十発、というのが本気かどうかはまた別の話として。
男は、相手の唇奪い、そのまま、舌を絡めていく。
感じる、熱い息に男も興奮しつつも。
唇を舐められ、舌を触れ合わせ。
軽いキス、などではない。本気のキスだ。

「……ぷぁ。
 ……外は、キライだ。
 虫に刺される」

唇を離し、愉しげに見てくる相手にそう言うと。
男は、相手を抱き上げ、全力疾走を開始する。
船着場エリアに数少ない宿……という名のヤリ部屋へと、ほんの数十秒で到着すると。

「部屋借りるぞ!」

とカウンターに宣言し、金貨の入った袋を投げ捨てる。
どだだだだ、と部屋に向かい。ドアを蹴破ると。
男は、相手をベッドに放り投げ、一気に執事服を脱ぐ。
全裸になれば、男の体には無数の傷があるが。
それよりも何よりも。男の股間。全長30サンチ級のバケモノペニスが、既に勃起を成し遂げていた。

リュシー > や…ソレ、助けじゃないから。
絶対、助けてくれる、ってんじゃないから。

(笑う男の顔を、それはそれは恨めしげに睨んでやった。
己がもと男でなくてもわかる、ソレはアレだ、据え膳とかいうダメなやつだ。

なるほど、確かに彼との会話は―――たぶん、もともとが同性だという感覚があればこそ、
成立するものなのだ、とは思う。
冗談だって、それ以外だって、異性相手ならもう少し構えてしまうはずだ。
遠慮のなさが心地良いし、遠慮わされれば寂しかろう、きっと、己のほうだって。
ならばもう、これはこれでいいのかな、と―――まともな思考が働いていたのは、きっと、そのあたりまで。

触れてしまえば、唇で、互いの熱を味わいはじめてしまえば。
もう、己の頭のなかなんて、もっともっと、としか考えられなくなるのだ。
軽口を叩くより、彼の唇をもっと貪りたい。
絡み合う柔らかな肉をしゃぶり、滴る雫を一滴も残さず啜りたい。
―――なのに彼は、口づけをほどいたあとに。)

「っ、あは、は……信じ、らんない、虫とか、セイン、あんた、
―――…あはははは、どっちが、飢えてんだか…っ、」

(やけにリアルな理由でもって、外でのアレコレを嫌がる彼の言葉は、
思い切り己のツボに入った。
結果として連れこみ宿の主は、やけにせっかちな男と、
けらけら笑い転げる女の二人連れに、なし崩しに部屋を貸したことになるわけだが。
きっとああいう仕事のひとは、その程度のことでは動じないだろう―――たぶん。

それより何より、重要なのは飢えを満たしてくれる相手の存在である。
ぽん、と投げ出されたベッドの上で、まだくすくす笑いながら白衣を脱ぎ落とし―――
着衣を脱ぎ捨てた彼の顔から、傷痕のアクセントが利いた胸板、そして、
股間の逸物へ視線を留める。
こくん、と喉が鳴ってしまうのは仕方ない、それは己の「種族」の性だから。
しかし、同時に―――)

なん、か……ねぇ、セイン……前見たとき、より、おっきく、なってない……?
前も、おっきいなぁ、とは思ったんだけど、ぉ……

(美味しそう、だなんて、吐息交じりに呟いてしまうくらい。
色気の欠片もない、丈ばかり短いワンピの裾から、無意識に手を忍ばせて、
くち、と触れてみた秘部は、それだけでもう蕩けはじめていた。)

セイン=ディバン > 「判らんじゃないか。世の中、悪いヤツばかりでもないぞぉ?」

ケケケ、と笑う男。
明らかに相手の言葉を肯定しているのだが。
それでも相手をからかうことを忘れないのは、性分みたいなものだ。

そもそもの根底。相手と自分が、似たもの同士の同性、というのがあるからこそ。
男は、こうしていられる。だからこそ、友人だ、と言えたのだ。
まぁ、それなのにこうして手を出そうとしている辺り。
この男の根っこはコレ以上無いくらいに破綻しているのかもしれないが。

外でするにしては、随分と濃厚なキス。
相手が唇に夢中になれば、男も男で、それを拒絶なんてしない。
吐息や熱を交換しつつ、昂ぶり、唇離せば。

「バァカ。オマエ、ケツとか玉とか虫に食われたことないのか?
 死ぬぞ? あれは死ぬぞ? 痒いと痛いのダブルパンチだぞ?」

笑う相手を抱えながら走る男。
経験者は語る、なんてやつだが。
実際の所。そういう部分を刺されるのは非常に厳しかったりする。
なにせ、痒くても掻くと痛いのだ!

そんなこんなで、相手を見事部屋に連れ込み、素早く衣服を脱いでしまえば。
相手もまた、服を脱ぎ始め。男は、そんな相手に、誇示する様に腰を突き出して見せたり。

「まぁな。色々と経験してますから。
 あ、コラ。勝手にやってんなよ」

ふふ~ん、などと得意げにする男であったが。
相手が無意識に、自分の秘所へと触れたのを見れば。
がば、と相手を押し倒し。足の間に、顔をずい、と埋めてしまう。

「今からたっぷり良くしてやっからよ。
 ……あぁいや。こっちの方がいいかな?」

にたー、と笑う男であったが。そこで何かを思いついたか。
自分の体を、ぐる、と反転させ。相手の目の前にバキバキに硬くなったペニスを突きつける。
いわゆる、シックスナイン、の形。男はそのまま、わざと音が鳴るように。
相手のクレパスを、長い舌でベロベロと舐め始めた。

リュシー > 悪いやつばっかじゃないよ、確かにね。
でも、裸の女に飛びついてくんのなんて、絶対、イイヒトじゃないと思うなー。

(何故こんなに自信たっぷりに言えるかって、やっぱり、己もこの王国で生まれ育った男、
己のこれまでの経験から導き出された結論なのだった。

―――けれどこんな会話だって、相手が友人、と呼べる存在でなければ、
ここまで明け透けには口に出せない。
けれど勿論己にとってだって、ソレとコレとは別、なので。)

知らないよ、ぼく、そんなケダモノみたいな真似、したことない、もーん。
おぎょーぎのいいセックスしか、したことありません、お貴族サマだからぁ…、

(貪るようなキスでぽってりと赤らんだ唇を尖らせ、
お貴族サマ、などと己を称するが、多分に自嘲を含んでいる。
しかも、たいがいお行儀の悪い行為の記憶も、ふんだんに持ち合わせている己だった。
ただ―――そんな大変なトコロを、虫に刺された経験は、ない。

もと男の己から見ても、ほれぼれするような威容を前にして、
なかば無意識の戯れだったのだけれど、見逃してくれる相手ではなかった。
押し倒されてはしたなく開脚した体勢に持ちこまれ、えっち、だとか何とか、
軽口を叩く余裕があったのも、ここまでで。
既に物欲しげな蠢きを示す花びらの奥から、とろとろと蜜を零しはじめている雌の部分へ、
彼の吐息がかかれば、それだけで腰がヒク、と弾む。
きゅっと膣孔が引き締まり、子宮が疼くように痛んで、切ない啼き声を抑えられない。)

だ……って、セインが、そんな、……おっき、いの、見せつけたり、するから、ぁ……、
ぁふ、……ぅ、ん、指、火傷、しそ……ぉ、―――――

(はふ、はふ、早くも息を乱しつつある己の眼前に、極上の「ご馳走」が現れる。
重力の法則を無視して反り返る角度も、浮かぶ血脈も―――細い指を絡ませ、握りこんだ質量も、熱さも、
どれをとっても間違いなく、極上、の部類に入る雄の象徴。
うっとりとその全貌を見つめ、舌なめずりをして―――ふ、とまずは一度、
裏筋を擽るように息を吹きかけ。
片手で肉竿を、もう一方の手で陰嚢をやわやわと揉みしだきながら、
脈打つ筋を舌先でたどり、舐り、大きく口を開けて)

い、ただき、まぁ、す、――――― んふ、ぅ、…ッはぅ、ん、んむ、っ……、

(当然のごとく、頬張りきるなんて無理だ。
括れの部分までを含み、飴玉を転がすように、丸みを帯びた尖端を舐め転がして。
甘露を求めて鈴口を探ろうとしながらも、濡れそぼった秘裂を弄る熱い舌肉の愛撫に、
ひくん、ひくん、浅ましく腰が揺れてしまう。
くん、と跳ねあがるたびに、彼の唾液とは違う、濃厚な雌の香りを纏う蜜が溢れだして。
背筋を喜悦が駆け上るごと、彼の砲身をじゅ、と、ひときわ強くしゃぶり)

セイン=ディバン > 「バカ言え。裸の男に飛びついてくる男よりはマシだろ、きっと」

相手の言葉に、男がわざとらしく驚いたような顔になる。
もちろん、会話の争点はそこではない、なんてことは知ったうえだ。

思えば。経歴をさておいても、肉体が女性の相手と。
こんな風な間延びした会話をするのはほぼほぼ初めてかもしれない。
相手を口説く為にユーモアたっぷりな会話をすることはあっても。
ただ、軽口を言い合うだなんて。男にしては珍しい話だ。

「あーそうかい。
 だったら、今後もしないほうがいいな。
 特にこういう季節は」

へ~、なんて棒読みに納得したご様子。
相手の赤い唇が、酷く色っぽいが。不自然に視線を逸らしたり。
貴族としての今の相手の立ち位置は。噂とか、収集した情報でしか知らず。
それが、この相手に相応しいのか、なんて考えると。ちょっと複雑。

相手が自身を慰めるようにするのを見咎め。
男は、まさに行為に則した姿勢になってみる。
目の前で、蜜溢れさせる花弁。そこに、息を吹きかけたり、凝視してみたり。
それが、女性の肉体を反応させる、と知っているからこそ。

「んなこと言って。本当は早く見たかったんじゃないか?
 ……ん……まぁ。俺も興奮してる、ってこった」

相手をからかいつつも。指や、吐息。
舌での愛撫に、男が呼吸を乱す。
男が相手を攻めると同時に、相手が奉仕を始めれば。

「んっ……ぢゅ、るっ……。
 ふ、へっ……リュシー、おしゃぶり上手いじゃないか。
 そんなにオレのが欲しいのか?」

相手から溢れる蜜を舐め取り、更に、秘裂に口付け、蜜を啜る男。
途中、そんな風に揶揄してみせるものの。
それを言えば、男とて、早く繋がりたいと思っているというのはバレバレだろう。
どろどろと、だらだらと先走りを溢れさせるペニスは、相手にしゃぶられるごとに、ぴくぴくと跳ね。
それを隠すため、というかのように。男は、夢中で相手のクレパスを舐めていく。
そうして、どれだけ互いを高めあったか。男は、相手から離れると。

「……んで、ど~してほしい? 後ろから? 前から?
 それとも上に乗るか?」

などと、尋ねるものの。実は余裕がないのを誤魔化そうとしているだけ。
男のモンスターペニスは更に膨張し、表面には凶悪に血管が浮かんでいる。
むわん、とオスの匂い漂わせるそれは。相手の前で激しく跳ね。
挿入を待ち望んでいるのは、もはや一目瞭然だろう。

リュシー > ―――……こわ。

(もしかしてソレも経験談なんですか、とか、こんな状況でなければ訊いていた。
思わず、一瞬真顔になってしまうほどコワイ話だ。
―――というか、明らかに、こんな場面で、男女の間に交わされる会話ではない。
それも楽しいと思ってしまうから、続けてしまっているのだけれど。
でももう―――憎まれ口やら戯言やらを投げかける代わりに、
彼の切っ先へ、ちゅ、とリップ音を浴びせてしまおう。)

んふ、……経験豊富な、おにーちゃんの言うことは、ちゃんと聞きまぁ、す。

(彼の屹立へじゃれつきながらそんなことを言って、あれ、と頭のなかだけで。
もしかして、己のほうが年上だったりするだろうか?
少しだけ思案げに黙りこんだが、男のモノを愛でながら考えることでもなかろう、と思い直す。
だって、やっぱり。)

見たかった、ってのは、正解じゃない、なぁ…。
見て、触って、それから、――――ッん、もっと、奥に、ぃ……、

(欲しい、もっと奥に、もっと熱く感じられる、もっと溶けあえるところまで。
言葉でそう伝える暇も惜しくて、鼻腔を満たす雄の香りさえ美味しくて、
溢れるのを啜るだけじゃ満足できなくて、もっと、と吸い立てて。
長い舌が肉襞を分け入れば、離すまいとするように締めつけて―――また、
新たな蜜が彼の口許を汚してしまう。
立てた膝ががくがく震えだして、彼の頭を挟みこむかたちに懐いてしまうころ―――

はぷ、と、名残惜しげに彼の雄を、口腔から解放して)

セインの、おっきいから……前からでも、後ろからでも、きっと、
奥まできてキモチイイ、けど……、

(忍び笑いを洩らしながら迷う間も、手指は性懲りもなく、
肉竿を、陰嚢を玩んでいる。
つ、と滴り落ちてきた先走りの雫を、あーん、と舌で掬い舐めてから)

……一回めは、やっぱり、顔、見えるほうがいいな。
ねぇ、セイン……ちゅー、しながら、……お腹のなかも、いっぱいにして……?

(やはり前から、彼の顔を見て、己の顔を見られながら、が、いい、なんて。
ついでに、上の口も塞いで欲しい、と、強欲な願いを付け加える。)

セイン=ディバン > 「……うん。忘れろ」

深く追求すると闇に飲まれるぞ、と。
視線だけで伝える男。
まぁ、この男も様々な経験をしているのだから。
近しい経験は、していないでもない。
とはいえ、相手が触れてくれば。
そんなトラウマも、ちょっとは薄れてくる。

「おう、そ~しとけそ~しとけ」

素直でよろしい、と頷く男。
相手が何かを考え込むようにするが。
男は、首をかしげるのみ。
相手の思索の邪魔をするのは、趣味でもないし。
今は、目の前の相手との行為に集中したかった。

「ははは、いいね、それ。
 流石に、男を昂ぶらせる言葉ってのを知ってるなぁ」

くすくす、と笑いつつ。相手とお互いに愛撫をしていく。
触れられるだけで、強い快楽が全身に走るのは。
互いに似たもの同士だからなのかどうか。
男は、舌を器用に使い、相手の中を解しつつ。
時折、舌先で肉芽をつついてみたりもする。
そうして、互いにテクニックを披露した後……。

「まぁ、オレはどんな姿勢でも良いんだけどな。
 オマエのしたいようにしてやるぞ?」

どうせ、回数こなすんだからよ、と笑いつつ。
先走りを舐める相手の姿に、唾を飲む。
しかし、次の瞬間。大胆な言葉を聞けば。
男は、手の平で顔を覆い。赤面を隠そうとするが。
まぁ、相手にはバレバレかもしれない。

「……オマエ、いっつもそうやって男を手玉に取るのか?
 ……い~よ。ご希望には応えましょ」

真剣な表情を見せようとするも、にやにやと口元が緩んでしまう。
男は、ニヤケ面のまま、相手を押し倒し。
そして、痛いほどに張り詰めた肉の槍を。その蜜壷へと、ぐぅぅっ、と、押し込んでいく。
当然、同時に相手の唇を奪い、強く抱きしめ。
まるで、愛しい恋人にするかのような。熱く深く激しい挿入を。
先端が沈んだ、と思った次の瞬間、ぐんっ、と腰を突き出し。
一気に、相手の奥までを貫いてみせる。

「んっくぅぅぅっ……リュシー、オマエの中。
 あ、っちぃ……!」

絡みつく熱。思わず、漏れた声。
相手の中で、ペニスが暴れるかのように跳ねる。
男、気合を入れ、精液が漏れるのだけは阻止。