2019/07/15 のログ
ホアジャオ > 聳える建物は皆一様で、景観については退屈の一言に尽きる。
それでもこの場所から去ってしまわないのは、迷路のような入り組み方が多少、面白いと思えるからでもある。
視線が、路地の左右、前方を奔る。

「……どッちが」
戻る方かな。

言葉を飲み込む。
決して、迷っているわけではない。

(――いざとなったら)

波音の強く聞こえる方に行って、端をずーっと行けば、また船着き場に戻る
はず。

取り敢えず不安な表情が過ぎることもなく
何度か視線を走らせて、首を傾げて、ようやく左へと曲がった。

ホアジャオ > その軽い足取りは
陽が暮れる前に倉庫街から抜け出したものか…

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からホアジャオさんが去りました。