2019/06/02 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」に海石榴さんが現れました。
海石榴 > 暑い日差しが濃くなり始めた季節
海を挟んで求める品は増えていく
それは金や宝石 酒や奴隷 はたまた野菜に塩漬け

海賊は金を出せば運んでやる
金がなければ襲ってやる
漁の手伝いだってやぶさかじゃない。

マグメールから一仕事終えて親しみのあるダイラスへと着けば、仕事を終えた船乗り達は女と酒を求めて揺れない地面に足をつける。
アタシもまた船着き場に転がる一つの木箱の上でラムを煽った。
赤いレッドラムが不透明な瓶の中から口の中へと消えていく。
革ツナギの上を脱いで腰で縛った姿は肌が露わな黒のビキニ姿。

一つ一つ喉が鳴るたびに、波打つ乳房と滴る汗。

「プハァーッ……」

赤い酒が消えていき、褐色の頬が薄く染まる。
船の上も好きだが、揺れない上だって嫌いじゃない。
冷たいエールに色んな女。きれいな水と湿気ていない野菜。

暴れるのだっていい。
口元を拭いつつ、船の上に戻るまでの時間をどう使おうかと思いながら、潮風を浴びた汗浮く肌が涼しくなって心地良かった。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にアラミルさんが現れました。
アラミル > 酒を煽っていれば、せわしなく男たちや奴隷が行き来する場に、似つかわしくないものがちらりと映る
どこかの令嬢のような姿をした、成熟した女性だ。
出るところは出ている肢体を、薄手の…それほど装飾過多でないドレスに包み

ふらりふらりとその影が倉庫街を歩く。
迷っているのだろうか。焦っている様子はないが、どこかアテのない歩き方に見える
散歩、と言ってしまえばそれまでだが。

「――――…」

熱い日差しを反射する銀の髪はきらきらと。
ふと、視線が女の方を向く。薄い青の瞳がしばらくあなたを見つめ

そうした後、その場を離れなければ、ゆったりと近づいてくる。

「――ここ、どこか知ってる…?…移動、するのに、宿屋の前に行かないといけない…」

見れば手荷物が少し。旅の途中だろうか
警戒心もなく、見た目は世間知らずの令嬢そのもの。

海石榴 > 木箱の上でラムを煽り、最後の一滴を舌を伸ばして受け止める。
ポタリ受け止めた赤い雫を喉の奥へ堕としてしまえば、近づいてきた海鳥らがなんかくれと言うようにうろうろと。

「なんだよ、今はなんも持ってないよ。」

時々野菜くずや塩パンのクズをやったりしているせいか、顔見知りでも増えたか。
海鳥の額をつついていると、コツ コツ コツ ふと気づく、その近づいてくる足音はヒールだ。
こんな船着き場には似つかわしくない音に牛のケモ耳がピクリと上下に揺れると、海鳥らがパタパタと飛んで逃げていく。

「ん?」

頬を少し染めた表情で、後ろを振り向けば、荷物運びや奴隷らの目を一瞬集める姿。
見たまんまの金持ち ゴルドを持っていそうな姿と、道を聞く姿は場慣れしていなさそうだった。

一瞬アタシは罠かと思うほど、カモに見えたんだ。

「アタシに聞いてんだよな?」

確認すると、ほかの奴らがどうせ人質か食っちまうに決まってるよなと思うと、アタシがいただいてもいいだろう。

「宿屋ねぇ。 此処は海の傍なんだ。 娼館もきれいな宿もあるぜ。」

木箱の上に空のラムを一つ置くのなら、上を開けたままで足をつけるとゆっくり近づいて見下ろし。

「案内してやろうか?」
「アタシも街にそろそろ行こうと思ってたんだ。」

そういって、上から下へ成熟した体を見ると、酒で染めた表情で、ペロと舌なめずりしてみせる。

アラミル > よくよく見れば、ピクリと動く牛の耳
こんなモノもいるのかと、彼女視点では珍しいものに映る

「―――うん。あっち、の方から、来た。
いつのまにか、こんなところに、いたけど」

宿屋を探しているのは本当だ。
しかしそれはこのあたりの宿屋ではなく
一般向け…というと語弊があるが。この狂った街でもそこそこには治安のいい地域の方を指して
ぼそぼそと喋る声は相手とは正反対で。

しかし、注目は集めるものの…その雰囲気故か、ならず者すら、しり込みをしてしまいそうな容姿の整い方。
逆に言えば整い過ぎて気持ち悪い、と感じるかもしれないが。


「案内…、たす、かる。……こういう時は、お礼を渡す、と聞いたけど。」


外見の年齢とちぐはぐな態度。
自分の知識を、合っているかどうか確かめながら話しているような。

ともあれ、手を引くなり、歩きだせば…ついていくことにはなるだろう。
見かけだけみれば、線も細く…護衛も辺りには見えない、ただのカモである。

海石榴 > 会話しながら揺れる牛テールと頭に生える二本角
珍しそうにアタシを見ている。
海賊ってことも知らなさそうな目だ。

企み、罠といった感じじゃあないのは場数を踏んだ経験からだろうか。
でもなんか引っかかるのはどうしてだろうか?
危なくなれば暴れるだけだが、それはそれで面白そうだ。

「ふーん……やっぱ見た目通り好い所に泊まるんだな。」

言っている方角が商人や街人が泊まり、暮らすには治安がいいところだった。
アタシもゴルドを膨らませると、時々高い女を抱きに行ったりもする。

「まぁいいよ、案内の礼は護衛料含めてってことで歩きながら決めようや。」

手を取り、歩き出す。
歩幅はヒール靴に合わせてゆったりとしているものの、さぁて、どこで食っちまおうかな……。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」から海石榴さんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からアラミルさんが去りました。