2019/02/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にホアジャオさんが現れました。
■ホアジャオ > 冬の午後も半ば、生憎の曇天で気温もそれ程上がらず、吹きすさぶ風はそのまま船着き場を行き交う人々から体温を奪っていく。露店を覗く観光客らしき人々も、ほんの少し立ち止まるとすぐに立ち去ってしまうような有様だ。港で働く者たちもいつにもまして早々に仕事を片付けたい様子で、言葉少なに動き回っている。
そうしてこぞって皆が足早にしている中で、港のごく隅、空の木箱が積まれている一角に腰掛けている女がひとり。
すこし太った白猫を抱き込んで脚をぶらぶらさせながら、薄く紅い唇をつまらなそうに尖らせて辺りを眺めている。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にフォールさんが現れました。
■フォール > 厚手のコートをを羽織り行き交う人々の間を進む男。
その体は大きい為、人の流れは自然と男を避けていく。
仕事も早めに終わったところでどこに行くかと思案していた時、港の隅の空の木箱の上に退屈そうに舌を見下ろす女の姿を見つけると、男はどこか悪戯な笑みを浮かべながら下から声をかける。
「相変わらず暇そうだな…。」
■ホアジャオ > 若干ぼおっとして港を眺め降ろしながら白猫の喉を掻いていると、足元の方から聞き覚えのある声。
そちらへ視線をやってから目を覚ますように数回瞬いて、相手を確認するとぱっと紅い唇が三日月に笑んだ。
「わァ旦那、久しぶり!」
言うが早いかすとんと男の傍らに飛び降りる。それからやっと掛けられた言葉を思い出し、途端にふくれっ面を作る。
「暇じゃァないよ!こンな寒い日だから皆身体動かした方が良いだろと思って……えッと…『しじょうちょうさ』してたンだよ…」
後半になる程もごもごとした声になっていく…
■フォール > なにやらぼうっと黄昏ながら猫を撫でる相手。
「あぁ 久しぶりだな。 元気にはしていたようだな。」
傍へと降り立つ相手。
動きによどみは無い様で満足気な笑みを浮かべる。
「ほうほう。 市場調査か…。」
ふくれっ面をしながらも、後半もごもごと話す相手に男は愉し気に笑いながらうむうむと頷いている。
恐らく誰かに入れ知恵されたのであろう。
「市場調査をしている内に、喧嘩相手に懐かれるより先に猫に懐かれたのか…」
等と悪戯っぽく笑うのであった。
■ホアジャオ > 実は、あんまりにも無闇に喧嘩を売っていた女を見かねた誰かから、お説教をくらっていた。最も、その相手はすぐに「うるさい」と床に沈むことになったのだが…
「ン?こいつ?これはさっき、シュウマイで買収したンだよ」
抱いてるとあったかいから、と言いながら、抱えたままの白猫の喉を撫でて、そおっと下へ降ろす。
太目の猫は逃げるでもなく、ゆったりとした足取りで女の足元に纏わりついた。
「旦那は?何してンの?」
女は興味津々の様子で首を傾げている。時間がありそうだったら、喧嘩を吹っ掛けてやる気満々だ…
■フォール > 「シュウマイで買収か…ずいぶんと奔放そうな密偵だな…。」
太めの白猫。
下ろされても尚女の足元にまとわりつく様を見ているとなんだか良いものを見ている気がする…が、
悪戯な言葉はやはり止められない。
「ホアジャオから、シュウマイの匂いでもしているのか…?」
等とわざわざ真顔で言ってみたり。
「まぁ可愛いホアジャオとの約束もずいぶんと溜まってしまったからな…。」
と、興味津々の様子の相手に男は唇の端を持ち上げ、楽しそうな笑みを相手に向けた。
■ホアジャオ > 「哎呀(エッ)!?」
男に匂いがする、と言われると慌てて自分の袖に鼻を宛てて嗅いでみる。…確かにさっき、猫にやるときに少しくらいは零したかもしれない…
「…ちょッと今日、あついね?」
目をきょときょとさせると、唐突に黒い上着を脱ぐ。
白いシャツひとつになって思わず腕を抱きながら、男が返した返答に細い目を輝かせながら見上げた。
「時間あンの?ホント?
エッと、どうしよ、武器つかう?つかわない?」
急にそわそわと、落ち着かなげに右往左往。
■フォール > 驚き匂いを嗅いでみたりきょろきょろとする相手。
すれているようで擦れていない相手は好ましく感じる。
「あぁ… 風が吹かなくて、海沿いじゃなければ暖かいと思うな…。」
と、小さく相手を揶揄うことも忘れず・・・。
「うむ。 ホアジャオといつでも遊べるようにな。刃引きしたのをもっているからな…。遠慮する事は無いぞ?」
ソワソワしている女を下から見上げる猫はそんな相手を見てはしゃぐ様に一鳴きして。
そんな光景を男は愉しそうに眺めながらコートの前ボタンを外していく。
■ホアジャオ > 男がコートのボタンを外す様子を心底嬉しそうに見る…顔が少し歪んで
「ッくしょッ!」
派手にくしゃみをひとつ。白猫はびくりとして少し後じさった。
「うン…そォそ、危ないから下がってな…」
ずびっと鼻を擦って、腰の後ろに吊るしていたヌンチャクを取り出す。それを前に掲げる様にしながら
「旦那の獲物は?剣?」
そういう女の鼻はもう真っ赤である。
■フォール > 「武器は一通り使えるが…。
まぁ今日は護身用だからな、あまり期待してくれるなよ?
と、寒いからな。まぁ動けばすぐに暖まるか…。」
男は背中に手を回してから現れるのは黒塗りされた厚みを持つマチェット。
男が軽くふるえばヒュオンっと風を切り鳴き声を響かせた。
「ホアジャオも楽しませられるように頑張ろう。」
体つきの割に軽い動作で距離を開けると男はにやりと笑いながら膝を曲げ軽く腰を落とし、半身を向ける。
■ホアジャオ > 男が取り出したものを見て、細い目を更に細める。
更に構えた様子を見て、紅い唇がにいっと笑みを作った。
「そンな短いのでだいじょォぶなの…?
ま、旦那相手なら遠慮しないケド!」
言うが早いか、た、と軽い音を立てて地を蹴った。
瞬きの間に男の懐へ辿り着くと同時、腕を振りかぶった次の瞬間には、男の脇腹目駆けてヌンチャクが唸りを上げて迫っていく!
■フォール > 相手が好戦的な表情を浮かべるのを見ると、男はどこか嬉しそうな笑みを浮かべる。
「む。こいつは良い奴だぞ…?」
軽い音を立て距離を詰める相手。
以前より素早くなった気もすれば、ニィッと口の端を持ち上げ。
脇腹とヌンチャクの間にマチェットを滑らせ、おとこからも一歩足を踏み出す。
ヌンチャクの先端が一番力を得る手前で肉厚のマチェットがヌンチャクを弾き返す動きでマチェットの柄頭で相手の肩を狙い突き出していく。
■ホアジャオ > 「哦(わっ)!」
攻撃が弾かれるくらいは予想していた…が、それがそのまま滑って迫って来るとは思っておらず、したたかに肩を打たれて転倒する。
「ッた…このォ!」
そのままごろりと後ろに1回転、すると同時に男の顎目掛けて蹴りを放った。
■フォール > 小さく響く相手のうめき声。
柄頭で肩を打ち終えても男はそこで動きを止めずに視線を相手に向ける。
見やれば後ろに一回転そのまま鋭い軌跡で顎めがけて放たれる蹴り。
膝を曲げ軽く顎を下にずらしながら、空いた手で男は下からその足を受けるのではなく軌道を少し外す様に小さな力で掌を柔らかく添えようとする。
相手がフェイントを仕掛けたり蹴りの狙いを変えない限りはそのまま足先は空を切ることになるだろう。
「フッ」
■ホアジャオ > 繰り出した脚が空を切る感覚。着地して体勢を整えながら内心唇を噛む。
「…もォ、いちどくらいは気持ちよく食らってよ!」
ぽんぽん、とその場で数度弾んで再びたん、と地を蹴った。
ふたたび瞬きの間に間合いに入ると滑り込むように男の足元への蹴りを放ち、それを追いかける様に腕を振り翳す。
ヌンチャクは僅かの時間差で男の足元に迫っていく!
■フォール > 「はっはっはっ 素直な所は可愛いが、もっと自由に遊ぶといい。」
相手の思い切りの良さを楽しみながら足元の蹴り。それとヌンチャク。
考えもせずに男は決める。受けるのは相手の蹴り、ヌンチャクは弾く。
「投げ、極め、打、武器。どれもフェイントや避けれない状況を作らないとな─。 いい攻撃だっ!」
鍛え抜かれた男の下肢、力を込めれば大地に根を張る大樹のように相手の蹴りを受け止め、ヌンチャクはマチェットで受ける。
鈍い音の後に鋭い音が響くが男の動きはそこで止まらず…。
弾いたマチェットを引くと相手の視線を塞ぐ辺りでマチェットから手を離しつつ、もう片手を伸ばし自身の足を打った足首を掴もうとする。
相手が視界を塞がれたことに戸惑い男に足を掴まれれば作物でも引き抜くかのように強引に相手を引き上げるであろう。
■ホアジャオ > (果然是啊(やっぱり)!)
以前もあった。渾身の蹴りが耐えられてしまう事だ。だからとヌンチャクで後続を放ったのに…!
「まだ…!」
終わらせないつもりで弾かれたヌンチャクを再度振り翳そうと腕を伸ばす。
と、その視界が阻まれ、戸惑って目を瞬いた次の瞬間には……
足を掴まれて宙ぶらりん。状況を把握した途端じたばたと暴れ始めた。
「……もォ!笨蛋(ばか)!所以平均(いじわる)!」
どう考えても負け犬の遠吠えだが、やらずにはおれないらしい…
■フォール > ながれるような動作で相手の視界を塞いでから、よいしょっとばかりに相手の体を引き抜く。
「マチェットもこういう使い方がある。 黒く処理してあるから夜だともっといやらしいぞ?
捨てたものじゃないだろう」
と、宙ぶらりんの相手に男は笑みを向けるなにやら、じたばたと暴れながら、負け犬の遠吠えの悪態をつく相手。
男が愉しそうに笑っていると…。
退屈していた猫は最高の玩具を見つけたとばかりにじたばたぶらぶらしているホアジャオにじゃれ付き始める。
「どうやらそいつも、ホアジャオともっと遊びたいそうだ─。」
■ホアジャオ > ふーっと憤っている顔は鼻どころか頬目元まで紅潮し、どうやら寒さとは縁遠くなった様子ではある。
「夜にやるとかそンな卑怯な…」
と言いさして、それも面白そうだと思って言葉が途切れる。
そこへ白猫がじゃれつきかかってきて顔に貼りついて、むぐぐ、とくぐもった声が漏れた。
何とか引っぺがすと逆さになったまま抱き上げて
「…後でアタシと、かけっこでもしよっか?」
満更そうでもなくそう、猫に問いかける。ちょっとダイエットした方が良さそうだしねえ、なんてけらっと笑っている
■フォール > 大柄の猫が小さな猫にじゃれ付かれているように出も見える。
「まぁ、それは喧嘩の領分ではないがな。」
と、小さく笑いじゃれ付かれ顔に張り付かれてから抱き上げられた猫は、言葉が分かるのか分かっているのかやや、嫌そうに一鳴きしたとか。
「ふむ。それを眺めているのも楽しそうだな。」
と、小さく笑いながら男は相手の腰を抱き、ひっくり返った天地を戻していく。
■ホアジャオ > 天地が元どおりにひっくり返って行くのを、じっと瞬きしないで見ている。猫を小脇に抱えて、ちょっと酔った様子でくるりと目を回した。
「……あーァ、また負けたァ…」
しみじみとため息交じりに言葉を漏らす。前と同じくらい、交わしたのはたったの3撃ほどだ。
「……また付き合ってよね…」
最早執念しか感じられない声音で、男に向かって上目を投げた。
■フォール > 「俺の場合は喧嘩ではないからな…。それに修練の時間も違うからな…」
武術やら殺し合いの領分であって、手加減はやや苦手。
「あぁ。 ホアジャオも強くなってきているしなこちらも楽しませてもらっている。」
気の強い執念交じりの表情についぞくぞくしてしまう。
「ふふ。そんな目で見られるとたまらないな…」
と、小さく呟きながら、こちらを上目で見つめる相手の頬に大きな掌を添え目尻のあたりを親指で撫でていく。
■ホアジャオ > 「『きゅうそへそを噛む』って言うでしょ…違ッた、『コーボーも筆が誤る』だッけ?」
兎に角、この男に一撃でも気持ちよく当ててみたい。それは、女にとって結構な価値があるのだ。
強くなった、と言われると上目から一転、心底嬉しそうに微笑った。
「でしょォ?アタシだってぼっとしてる訳じゃァないンだかンね」
目尻を撫でる指はいつだってくすぐったい…
■フォール > 「なんだかいろいろと間違えているな… まぁ言わんとしたいことは分かる。」
くつくつと小さく笑い。
「楽しみにしていよう。 だが俺に一当てするなら…頭も鍛えないと駄目だぞ?」
と、小さく笑いながら男の指の腹で擽る様に目じりを撫で。
「うむうむ…。ホアジャオは可愛いな。」
男はそのまま手を下へと喉を撫で、さらに下へ滑らせると…触れるのは相手が抱える白猫。
冬なのに厚い脂肪のお陰で柔らかさはさらに増し、なかなかの手触り。喉を撫でたり猫の小さな額を撫でたりと構い始める。
■ホアジャオ > 男の言い様にむっと眉を吊り上げて口を開きかけるが……思い当たる事が多すぎるので、口を尖らせるだけに留める。
「……ソレは猫だよ」
自分の名を呼んで可愛いな、と言いながら猫を構う男にぶすっとこぼす。
「アタシとおんなじ名前付けるンなら、どっちか分かりやすいようにしてよ…猫のほうは『ホアニャオ』とか…」
自分で言いだしておいて、とっても言いづらい。すこしバツの悪い顔をした。
■フォール > 「あぁ。ホアジャオはこっちだったか…。」
唇を尖らせた相手が部すっとしながら上げる抗議の言葉に男は愉しそうに笑う。
「うむうむ。 いい辛いからな、こっちはニャオとでも呼ぶか…。
ニャオはホアジャオの次ぐらいには可愛いな。」
と、猫を撫でていた手を離すと、今度はホアジャオのバツの悪そうな表情を浮かべるその頭を柔らかく撫でていく。
この図体の男がねこっ可愛がりするのはある意味で怖い光景にも見えるかもしれない…。
■ホアジャオ > むすっとした顔のまま太っちょの白猫を抱き込んで、大人しく撫でられている。
どう見ても成人した女性がむくれたりしているのも何だか変な光景で、男の図体と合わせると、変同士で何となく収まりが良くなったりするかもしれない…
「ひ…くしゃっ」
気付けば寒風の中。暖まった身体も早々に冷えてきてしまったようで、女の頬は別の意味で赤くなりつつあった。
「…旦那はさむくないの」
鼻を擦って、取り敢えず自分は棚上げにして聞いてみる。
■フォール > 「と、大丈夫か?」
変同士の組み合わせともし口に出れば男は愉しそうに笑うだろう。
だが、それもさておき、今は目の前の相手。
「俺は何処かの誰かの様に考えなしに上着を脱がなかったからな…」
と、悪戯っぽく笑いかけてからコートの前を広げると戯れの様に相手の身体ごと包み込む様に猫ごと抱きしめていく。
自然と冷えた海風もコートによって遮られるだろう
「これで大丈夫か?」
相手を間近から見つめながら問いかけた。
■ホアジャオ > 「だッて、シュウマイのにおいがするッて言うから!」
そういえば、脱いだ上着は何処へ放ったろうか…そう思って視線を彷徨わせたところで、男のコートに猫ごと包まれた。
思わず見上げると間近に相手の顔があって、一瞬目を白黒。
「エ…あァうン……」
だいじょォぶ、と言いながら気まずげに猫を抱き込んだ。何で気まずいかはよくわからない…
その気分を誤魔化すように
「まァアタシ、大概風邪は引かないンだケドね」
ナントカは風邪ひかないって言うでしょ、とけらっと笑った。
■フォール > 「美味そうな匂いで俺もつれるかもしれないぞ?」
等と悪戯っぽく笑い、匂いを嗅ぐ素振り。
目を白黒する相手を眺めながら楽し気に笑い。
何かをごまかす様に猫を抱きしめる相手の背に腕を回しながらうなずき。
「体が温まるものでも食べるか?」
■ホアジャオ > 男の言葉に瞬くと、真剣に考え込む。
「……旦那がしょっちゅう釣れるンなら、悪かないね…」
そンなシュウマイ好きだッたの?と言いながら、嗅ぐ素振りの男をしげしげと見る。
「…ウン、旦那のおごり?」
アタシ、カレー食べたい、とか勝手な事を言いながら、はやばやと足が歩き出そうとしている。
■フォール > 「はは。俺は今中々捕まらない主のような扱いか?
あぁ 美味い食べ物は好きだ…。」
等とうなずきながらさりげなくおごりかと問いかけながらカレー。
「うむ。仕方がないな。 ホアジャオの気に入っているカレーでも食べにいくか─。」
歩き始める相手、コートから出すと男は一度戻り、女の脱いだ服を持ち、相手に羽織らせてから隣に立ち再び歩みを進めていく。
■ホアジャオ > 食べ物に現金に足を弾ませて歩き出してから、脱いでいた上着を掛けてもらう。すっかり忘れていたことにすこし赤くなって、ありがと、と礼を言う。
「アタシ、美味しい店見つけたンだよ」
そう言って、軽く男の手を引いて港を後にする…
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からホアジャオさんが去りました。
■フォール > 自身の手を引きながら嬉しそうに進んでいく相手。
男は穏やかな笑みを浮かべながら港を共に後にしていった。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からフォールさんが去りました。