2019/02/03 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にミセリコルデさんが現れました。
ミセリコルデ > 「……アァァ…………。」

人影の無い倉庫街で響くゾンビの如き何かを呪い災い有れと世を恨み妬む呻き声、何て重たいものではなく、喉を裂かれ雑に縫合され焼かれて首輪なんて嵌められているから、こんな声しか出ない人影の大欠伸。

今夜も奴隷商人である主人に言われるがままに倉庫街を巡回警備中で、大好きな読書も出来ずただただ時間を過ごすのにも飽きが来て……からの大欠伸であった。

普段ならそろそろ酔っ払いか無断侵入者かとにかくトラブルの種が舞い込んでくる筈だが、暇を持余している時に限って現れず、目元まで隠す長い前髪の上からこめかみをカリカリと爪先で引っ掻きながら、今夜も終了時間となるまで巡回する事になるのだが、何か今夜くらいひとつ面白いことでもあればいいのにと。

出来れば誰かと遭遇、酔っ払いとか無断侵入者じゃなくて……それでも構わないけど美女、美少女、有人になれそうな人!後は差し入れしてくれる人や……でも次回の対戦相手以外ながら誰も……とか、余計なことを妄想しながら時間を潰すしかないのだった。

ミセリコルデ > いまだ終了時間まで時間がある気がするのだが酒気をぷんぷんさせて、真っ赤な顔で千鳥足、な酔っ払いでは有るが交代要員である先輩剣闘士が手を振り歩いてくる。

この様子だと時間を読み違えたか、それとも良い事が有っての幸運の裾分けだか判らないけども、早く帰宅して読書がしたかったのでコレ幸いと自分も機嫌良さそうに手を振り返すと、すれ違いザマにハイタッチなんかして、相手のテンションを下げないように慎重に行動しつつ、寄宿舎の方へと小走りで帰るのだった。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からミセリコルデさんが去りました。