2019/01/29 のログ
■ミセリコルデ > 右を見れば酔っ払い、左を見れば敗北者、今夜も何時もと何一つ変わらない港湾都市ダイラスの夜。
ポーションの飲みすぎで狂った奴とか異性の前で格好つけたい男とかもう少しバリエーションに富んだ面白い人間が歩いていれば警備任務も面白いのだが、残念ながら面白い出来事に出会えそうも無い。
しかし、時間はまだ仕事を上がれる時間ではなく、再びゾンビの呻き声の如き溜息を「ァァァ………。」と吐き出し、此処は一つ繁華街に近しい方まで歩いていこうと足を向ける。
そうすれば迷子の観光客や一般人と遭遇できるし、そういう人間の方がトラブルに巻き込まれそうで面白い、のと向こうの方が明るくて読書もし易い時間を潰しやすい。
もう少し言葉を覚えたい、奴隷商人が醜い顔で吐く言葉の意味を知りたい、そうすれば故郷への帰り道が近づくと信じて明るい場所を探して歩き続けたのだが、酒場の明かりにせよ何にせよ、今夜は少し大人しいような?
酒場でのトラブルに首を突っ込むと現在の飼い主?に怒られる事は間違いないので、足は自然と喧騒をさたいが、退屈すぎて死ぬよりは良いかも?と踏ん切りつかずその場でぐるぐると廻る事になる。
■ミセリコルデ > くるくると廻っている間に時間は過ぎていく。
悩むより行動せよ!と酒場に突入をかけようとした刹那。
同類の男に仕事の時間は終りだと肩を叩かれ、三度ゾンビの如き呻き声をあげると、男に連れられ宿舎へと歩いていくのだった。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からミセリコルデさんが去りました。