2019/01/28 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にミセリコルデさんが現れました。
ミセリコルデ > 鎧を着こんだ大男、貴族が道楽で作ったゴーレム、自分と同じ境遇であろう奴隷剣士、虎や狼とも戦い……まあ全敗である。

だが今夜もこうやって簡単な仕事に有り付けているだけ運に見放されておらず、もっと幸運だと言えるし、傷や骨折も飯を食べて、寝ればある程度回復もする。

流石に切断されたものを回復するのには時間は掛かるも、今回はそこまではないし、最終日は仮面をつけて狂戦士として戦ったお陰もあって……その辺りは色々と複雑なので割愛。

今夜の仕事は船着場と倉庫街の付近を巡回するだけのお仕事で、強引に治した所為で身体のあちこちが悲鳴をあげている身体には丁度良い仕事であった。

「……ァアアア…………。」

ゾンビの唸り声ではない、低くてしゃがれた声色はこの国に奴隷商人の手でつれて来られた時に刻まれた恥辱の傷で、正常に声が出ると魔法を使うからと、魔法のセンスが皆無だったのにコレだ奴隷商人という人間は人の話を聞かないのだろうか。

ともかく、今夜も巡回警備。
迷子か酔っ払いに絡まれた人間か危険区域に足を踏み込もうとする観光客か誰か判らないが、見つかり次第排除を命じられているので、少しだけ他者より夜が見える眼を光らせて、辺りを伺いながら散策を続ける。

裁量に任せると、排除対象と認識すれば小遣い稼ぎのネタにでも生きた巻き藁にしてもいいと言う事で、人気の仕事であるが、で、あるが危険度は矢張り高く、抗争に巻き込まれることすらあるので、適度に気を張り詰めていないと……酷い眼にあうのは何時ぞや身をもって理解した。

狂戦士状態に為れば余程の事でない限り負けない自負がある。
ただそれにはデメリットが高すぎて、普段は封じているし、其れを使わなければ闘技場での試合結果と変わらない事となる。

それでも酔っ払いくらいであれば軽くあしらえるほどの戦闘力はあるし、逃げ足にも自信があるので、ともかく仕事を続けよう。