2018/10/20 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリュシーさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にアトリさんが現れました。
リュシー > (深更の夜、桟橋にほど近い倉庫街の片隅。
頭上に煌めく銀月はどこか濡れたように艶めかしく、そぞろ歩きの足許に伸びる影さえ、
なめらかで、じっとりと湿っていて―――――勿論、ただの錯覚かもしれないけれど。

こつん、こつん、華奢な靴の立てる靴音を細い路地に響かせ、
ぼんやりと己の影を見つめながら歩く己のくちびるからは、
高くまろやかな少女の声で―――――少しばかり品性に欠ける、恋の歌が訥々と。
己のくちびるからこぼれる声に、違和感は覚えなくなっていたと思ったが、
かつて、ふざけて良く口ずさんだ歌をなぞれば―――――やはり、奇妙な感覚に襲われる。
なんだか、とてつもなく罪深いことをしているような気がして。
それならば歌を変えれば良い、と言われそうだけれど―――――あいにく、レパートリーは多くなかった。)

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からアトリさんが去りました。