2018/09/18 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > (ずいぶん長いこと、ひとり歩きもしていなかった気がする。
身体の調子が優れなかったせいでもあり、そんな気持ちにならなかったこともあり。
根なし草のような暮らしからも、遠ざかって久しい、ような感覚。
外の世界がどれほど物騒でも、己の内面にはなんの影響もなかった。
―――――すくなくとも、外の世界とは関係のないところで起こった変化のほうが、
ずっと、ずっと大きくて―――――)
………こっちの格好のほうが、やっぱり落ち着くなぁ。
(船着き場の桟橋のたもと、積み上げられた木箱の上。
脚をぶらぶらさせて腰掛けた己は、ため息交じりにひとりごちる。
両手でそっと押さえるのは、己の下腹のあたり。
―――――ソコ、を制御するのは、いま、とても難しくなっていた。)
ま、……しかたない、よねぇ。
お腹すいた、ってのは、ふつう、理性でどうこうできないもんなぁ。
■リュシー > ――――― あ。
(ふと、何ごとかに気づいて小さな声を洩らした。
いまだに慣れないけれど、だれかに呼ばれる、というのは、
なんともくすぐったくて―――――やっぱり、気持ち良い。
とん、と軽やかな足取りで木箱から降り、倉庫の立ち並ぶ暗い路地を目指して歩き出す。
少女の姿は闇に紛れ、あるいは、闇に溶けるように―――――音もなく、消えた)
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からリュシーさんが去りました。