2018/06/27 のログ
ヴァレリア >  
「あ、そっか。それは困るねーうふふ」

出入り禁止という言葉が出ればその通りだというように笑っていた
指摘しなければ本当にやろうとしていたのかもしれない…

「そりゃあねえ。本当に逢いたい人にはいつまでも逢えない。
 寂しさを埋めてくれる人はどんどんいなくなっちゃう。
 ──ん~…そういうコトをしれっと言っちゃうようなトコがスキ♪
 カッコつけて言わなかったり、カッコ悪いって思って言わなかったり、
 そゆトコが男の人って多いんだけどね~♡」

そういう素直に言葉を選べるところが、人気の秘訣なんだろうなあ、なんて思ったりもする

ブレイド > 「オレはダイラスにはたまにしかこねーからいいけどさ
アンタは困るだろ、全く…」

顔を赤くして、空になったグラスに口をつけ思わず傾けて
少し渋い顔。

「ばかやろー。言わなきゃわかんねーだろ。吸血鬼でも。
伝わんねー言葉に意味なんかねーよ。
そうだな…どうするか。
オレもミレー族とは言え寿命なんざそう人間と変わらねー
今寂しさを埋めれても、いなくなっちまうやつの中のひとりでしかねー。
眷属以外に…なんかねーかな。オレが長生きならよかったんだけどな」

彼女の考えは読めてはいないが、どうにかしたいとも考えている。
自分と知り合って、交わって、少し気持ちよくなってはいさよならとはできない。
自分の悪い癖でもある。

ヴァレリア >  
「えへへー一応ちょっとは顔売れちゃってるしね♡」

一応ダイラスを拠点にお屋敷も購入してしまっているのだ
あんまり不名誉なことは出来ないのだけど、ついついイタズラ好きの血が騒いでしまう

「……ん…、え?
 もしかして、真剣に悩んでるの…?」

考えを巡らせているような様子の少年を思わず覗き込む
こんな子、長く生きていて今まで見たこともなかった

「う、うーん…何かって言われても……。
 私はヴァンパイアとしての不死者の増やし方は眷属化くらいしか知らないし…それも運が悪いとグールになっちゃうんだけど」

ブレイド > 「そりゃそうだよな…若女社長みてーなもんだろ?
ったく、いたずら好きもいいけどよ…。
その…スること自体は…いやじゃねーけど…」

ヴァレリアの言葉に頬を掻く。
後半は正直に言わなくてもいいところであったかもしれないが
彼女との行為自体が嫌だとは思われたくなかった。

「あ?真剣だけど…それがどうかしたかよ。
そうじゃなきゃこんな話しねーだろ」

なんで?って顔しつつ首を傾げ。
覗き込まれた顔の瞳は真剣で、少し眉をハの字にしている。

「グールは困るぜ。グールじゃアンタと話もままなんねーだろ?
血を混ぜるとかあんたの血をもらうとか…なんかねーかな…
ヴァレリアが、そういう喪失感とかになれちまってんのってなんかあれだろ
寂しいじゃねーか。オレが死んでもふーんそうか程度にしか思われないのってやだしよ」

後半は冗談めかしケラケラと笑って。

ヴァレリア >  
「イヤじゃないんだ~、えっちー♡」

なんだか嬉しげな笑みを浮かべている
人をからかうこととか、いたずらすることが本当に好きらしい

「それも、血を吸うのと同じことだからねー、私にはどうにもできないかな。
 ……ふふ、まぁ慣れるっていうよりも割り切りよ、割り切り。
 引き摺っても引き摺っても何百年も経てば流石に、ってね?」

だから気にしなくていいんだけどなーと笑うが、少年にとってはちょっとした意地みたいなものなのかもしれない

「いいんだよ、私は。
 キミが元気で生きてるうちにそれだけ愉しませてもらえばね…♡」

ブレイド > 「う、ぐ…嫌だったら、そもそも来てねーよ」

むーっと唸りながら睨む。
睨むが悪意はなくて。

「そっか…。
ばかだな、んなこと言われて気にしねーわけねーだろ。
何百年ってな俺の人生何回分だよ。頭いいのにバカだな。おまえ…。
そういうのが嫌だから考えてんのによ」

意地でもあるが、少女の言葉を聞けばそれこそ優しく微笑んで。

「よかねー。だから、考えとく。
長く生きれるってことはオレにとっても損じゃねー。
…………眷属化って、吸血鬼になるんだよな?んで、そうなったあとにあんたの血を吸ったらどうなるんだ?」

ヴァレリア >  
「あ、少しは期待してたんだ。かわいーとこあるよねー♪」

くすくす。再び頬杖に移行しにまにまと笑って
少年もお年頃らしく、そういうコトなのかななんて視線をじっと向けてやる

「んー?
 眷属化はそうだね、吸血鬼になる。
 それで私の血を飲んだらねぇ…すーっごい気持ちよくなれるよ♡
 それこそ何度も絶頂しちゃうような、そういう快楽が吸血にはあるの」

ちょっと興味持っちゃうかな?なんて思いながら、僅かに細まった瞳は、薄明かりの下でも赤く輝くように見えた

ブレイド > 「…んな…ん…ぐー……ばかやろー…」

返す言葉も思い浮かばず
唸って睨んで悪態をつくにとどまった。
要はそのとおりですと言っているようなものだ。

「…そっか、気持ちよくなるだけか
いやそりゃそれでいいかもしんねーんだけど、対等にはなれねーか。
ざんねんだな。
オレもできればさ、アンタに何百年も無理してほしかねーからよ
いろいろ考えてんだぜ?ねー頭でよ」

真面目に考えつつも彼女の言葉に頬を染めるあたり、無関心ではないらしい。
だが、やはりお人形遊びでは彼女もつまらないだろう。
どうせならば、眷属とは違うなにかであったほうがいいように思えた。

ヴァレリア >  
「ふふふ」

顔を赤くする様子をかわいいなー、と眺める
少し意地の悪い言葉を向けるのもこういうお返しがあるならいいものだ
おかげで、こういう性格になったのだけれど

「無理なんてしてないよー?
 さっきも言ったと思うけど、ずーっと、逢いたい人がいるの。
 その人に遭うまでなら何百年何千年生きても苦じゃないの。
 ──キミがこうやって、私のコトを思って悩んでくれるのも嬉しいけどね♪」

くっとグラスに残っていたお酒を煽って、立ち上がると

「だから今日のお礼はこんな感じかなー」

不意打ち気味に、その頬へちゅっと軽いキスをしようと顔を近づけた

ブレイド > 「からかうなよ、ヤりてーだけじゃねーって…
いってるだろ?」

笑われると流石に真っ赤だ。
思い出し赤面というやつでだ。
そういうからかわれ方をすると、血の臭いの立ち込める洞窟でのことを思い出してしまう。

「それまでの暇つぶし相手くらいにはなりてーってことだよ。
友達できても死んじまったらやっぱ哀しいだろ。
待ってる間苦しくなくても、その喪失感が百年続くなら、オレはそいつをなんとかしてーってだけだ
意地ってもんだ。一度その…身体重ねたなら、ほっとけねーって…
さっき言ったろ…」

こういう事言うのも恥ずかしいのだが、自分に意思は伝えなくてはいけないだろう。
眷属化というものになにか特殊性がないかいろいろ考えるべきだろうか。
などと悩んでいれば…唇の感触。
頬に触れたその柔らかさに目を丸くして、視線を向けてしまう。

「なんの!?」

思わず声を出してしまった。お礼をされる覚えもなかったが、キスの不意打ちに驚いた。

ヴァレリア >  
「そういうコト、言ってくれたり悩んでくれたりしてくれたでしょ?」

何の、と問われれば特に思案する様子もなくさらりとそう答える

「キミはもうちょっと、キミ自身の行動が特別だってことを理解すべきね。
 私達みたいな化物、言い換えれば魔族?にそういうコト言えるのは特別なの。スペシャル、いい?」

目を丸くしている様子につんっと指先で頬を突っついたりして

「…あ、そっか…もっとえっちなお礼のほうがキミは良かったんだっけ」

からかうなと言われても性分なのだろう、小悪魔のような笑みを見せつける

ブレイド > 「これはだから…オレの意地みたいなもんだっての…」

さらりと答える彼女に対してこっちは
頬だけにとどまらず顔中真っ赤だ。

「ミレーも人も魔族も…かわんねーよ。大してさ。
特別っつーか、変人なのかもな。オレは。スペシャルなんて大層なもんじゃねーさ」

突かれた頬は少し針があるがプニッとしていて。

「だーかーらー!礼とかそういうんじゃねーっての!
くっそ…アンタがしてーなら付き合うけどよ…」

自分でも素直じゃない返しだ。
自分も相手も気持ちよくなければと言ってるのに。
つまり、自分はOKだと言外にいってるようなものなので語るに落ちている。

ヴァレリア >  
「キミは相手にその気がないコトで、それが自分にとってありがたいコトだったらどうするの?」

お礼、するでしょ?とにこにこ

「それじゃ、一緒にお屋敷に来る?お風呂くらいは入りたいよね?」

くすくすと笑みを浮かべて、傍に控えていたのだろう一人の男がやってくる
指示すると店への支払い、そして馬車の手配が進められる

「あ、一応聞くけど、ブレイドくん、おうちは?」

ブレイド > 「そうだな…」

彼女の言葉にはうなずくしかなかった。

「そうだな、指定の宿…とか書いてなかったしな。
今から宿探すのもあれだし、少し世話になる」

あのクスクス笑い…ただ風呂だけではすまないような気がしてなんともかんとも。
それでも言い訳までして世話になってしまう自分が情けない。
彼女に続いて立ち上がり、傍に立てば

「家?王都の貧民地区…廃墟街のあたりだけど…」

廃屋を改造してくらいしているわけだ。

ヴァレリア >  
「宿が決まってないなら是非!」

ぽん、と手を打って喜んでいた

「特に誰かが帰りを待ってるとかじゃないのかな?
 ほら、女の子がキミの帰りを待ってたりとかしたら、悪いもんね」

一応の気遣いといったところだろうか
廃墟街と言うからにはそれこそキレイな邸宅というわけでもなさそうだし、
そんなところに女の子を住ませるようなこともこの子はしないか、なんて
一人で納得していた

ブレイド > 「同居人はいるけど留守がちだからな
それに、今から歩いて帰ったところでどっかで野営だし
まだ、仕事だって全部終わっちゃいねーだろ」

苦笑気味に彼女の言葉に返答する。
そもそも冒険者なのだから、数日家をあけることなんてザラだし。

「いいとかわりぃとか…変な気の使い方しなくていいっての
いたずら好きのおめーがよ」

笑って彼女の頭…いや、背中をぽんっと叩く。
それよりも、是非と喜んでくれているのに、気を使わせたくはなかった。

ヴァレリア >  
「それじゃ、今日は私のお屋敷にどうぞどうぞ♪」

そう言って、この店に来たときのようにブレイドの片手をとって、この一角の入り口までそうしてのんびりと歩いてゆく

入り口には商工会のマークのついた幌の馬車が止まっている
そこからしばらく馬車に揺られれば古めかしくも大きなお屋敷が見えてくる

本日の夜はその邸宅でお風呂を頂いたり、お食事を頂いたり──
もしかしたら悪戯好きな彼女のことを、ちょっとした一幕なぞもあったかもしれない

ともあれ少年は翌日、吸血鬼の邸宅での寝泊まりらしからぬ健やかな気分で帰路に着くことになるだろう──

ブレイド > 「へいへい、邪魔させてもらうぜ」

手を取られ引かれるままに
彼女の馬車へと乗り込む。

屋敷の中で何があったか、それは別の話となるが
健やかかつ健康な身体で家に帰ったことは間違いはない。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からヴァレリアさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からブレイドさんが去りました。