2018/05/03 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にジルヴァラさんが現れました。
ジルヴァラ > セレネルの海に点在する、古代の謎を秘めた無数の遺跡群。
そのうちひとつの探索を終え、銀の海賊団は揚々とダイラスの街に凱旋していた。
短い航海だった割に、成果は上々と言えるだろう。
財宝を発見するに至った冒険譚を肴に、海の男たちは馴染みの店で祝杯を挙げていた。

しかし、頭領の男はその輪に混ざることはなく、店の裏手へ周り一人紫煙をくゆらせていた。
手下たちの喜びに溢れた騒がしい声が、店の外にまではっきりと聞こえてくる。
この瞬間こそ、男にとってかけがえのない喜びだった。
自分が居ては皆、羽を伸ばしにくいだろうと毎回中座するのだが、
店から聞こえてくる声の中に自分を慕う言葉を見つけてしまうと、
もう戻ろうにも戻れなくなってしまう。

「まったく……可愛い奴らめ」

広い背中を店の外壁へ預けながら苦笑し、吐いた煙をそっと夜空へ溶かした。

ジルヴァラ > やがて下っ端の船員が男を呼び戻しに駆けてくる。
中の様子を問うより先に、喧嘩が始まったのでなんとかして欲しいと困り顔でせがまれ、
男はからからと笑いながら店内へと戻っていった。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からジルヴァラさんが去りました。