2018/03/08 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にシシィさんが現れました。
■シシィ > 賑わいを見せる漁港傍の倉庫街にやってきていた。
各地から仕入れられてきた特産物や珍品、薬草や香辛料などあらゆるものがそろうのは、漁港ならではの光景だろう。人ごみに紛れ、そうした品々に目を配るのは嫌いではない──というよりはそれを生業にしている。より良いものを、値打ちに手に入れて、内地に運ぶのが己の仕事なのだから。だから生鮮物よりは日持ちのするものへと自然目が行くし、そうした界隈へと足を踏み入れることにもなる。
「香辛料と、あとこの当たりじゃ手に入らない薬草に…」
目当てのものを諳んじつつ、ただそれ以外の気になるものもまた探す様に視線を巡らせる。耳に届く呼び込みの声などを聴きながら、人の波を縫い、あちらこちらの露店や、卸の店の軒先を覗いていた。
■シシィ > 時折商品や、仕入れのことについて、店主に質問なども交えつつ。保存食の適切な扱い方を聞いて、ついでに試食をごちそうになるのも割合と多い。
愛想の良い笑みを浮かべつつ、言葉を交わし。
棗の砂糖漬けは商品というよりは己のおやつに買い求めつつ。
買い求めたひと瓶とは別に、味見として一つもらったそれを嬉しそうにほおばって、ふにゃ、と目元を緩めるのは割合素の幸せそうな表情だ。
商人としてあまり感情を露にする方ではないが、こういう時くらいは、なんて自分に言い訳しつつ、乾燥した果肉についた砂糖と果汁の結晶化した部分を舌で舐め転がし、甘い味が口の中に広がるのに喉の奥を鳴らす
■シシィ > 徐々にふやける砂糖漬けの味を楽しみつつ、雑踏のなかへとその身を潜らせ。結わえた銀の髪を揺らしながら、人垣の網目をくぐるようにその向こう側へと姿を消した
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からシシィさんが去りました。