2018/01/14 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にサナさんが現れました。
サナ > ちらちらと小さな雪が降り落ちる寒空の下、地面に薄く積もる白にぽつぽつと足跡を残し。
夜が更ける程賑やかさに溢れ、温かな明かりを零す酒場の横をすり抜ける。

等間隔に置かれた外灯の明かりも届かない、暗い黒い海の足元まで行き、立ち止まる。
港の端。一面の砂は見慣れ馴染むものでも、一面の水は真新しく感じる。
見目も、匂いも、音も。


白い吐息を零して、

「……明け方だったら」

細波の音は聞こえるけれど、見目には只管広がる黒だった。
膝を折り曲げ、ゆるりとしゃがみ込んで

サナ > 隣にある、円筒状のコンクリート。椅子にも似た其れが何なのか分からず触れてみる。

暗い中、下の方を手探りすると太い荒縄が巻き付けられて、風化ではとても出来ないような荒いささくれ方をしている。

船をつなぎとめるための杭なのかもしれない。

左半身を寄り掛からせると、温もり等ない。冷え切った石の塊で、体温を持っていかれる。
此処で眠るのは取り敢えずあんまり良くはなさそうだ。
翌日は己が体温の無い塊と化してしまう。

痺れたようになってきた脚を伸ばして、その上に腰を下ろす。ゆらゆらと揺らして、