2017/12/27 のログ
■イーリス > 大仰な仕草で笑う姿に、やれやれ、とばかりに首を竦めて呆れた表情を作る。
「君からそう呼ばれるのも悪くはないな。
…船に乗るかい?腕前如何によっては報酬は弾む」
彼の声で呼ばれるのは、なるほど、悪くはない。
となれば、傭兵としてスカウトするのも悪くはなかろう。
冗談めかしてはいたが、伸びてきたその腕に捕えられ、身体が触れ合うと、
「…こんなところ、船の連中に見られたら、君が鱶の餌だな。…その覚悟はあるか?」
そんな戯れとも脅しとも取れぬ言葉を続けながらも、は、と短くも熱っぽい吐息が零れる。
この霧の中だ、女海賊が男を連れたとして…誰に見咎められるはずもない。
夜の闇も手伝って、二つの影は霧の中に消えて………―――。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からエズラさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からイーリスさんが去りました。