2017/11/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (夜更けに出港する船もないではないが、基本、この時間帯ともなれば、
桟橋付近にひと気は薄く、荷の積み下ろし作業も行われている様子はない。
―――というか、たぶん、この時間帯に積み下ろしされる荷物というのは、
誰かが目撃してしまったら即座に口封じされるたぐいの荷物ではなかろうか。

ともかくも、そんな時間帯の桟橋近く。
積み込まれる前なのか、積み降ろされたあとなのか、いくつか積みあげられた木箱のひとつに浅く腰掛けて、
夜の散策に相応しい、とは言えない服装の己はひとり、ぼんやり夜の海を眺めていた。
吹き抜ける風は冷たいけれど、ほのかに火照った頬には心地良い。
ドレスの腿上へ両手を置き、華奢な靴を履いた足先を揺らしながら)

―――― ♪………

(姿に見合う、少女らしい声が小さく紡ぐのは酒場で流行った歌のひとつ。
―――ただし、それは少女の年格好ではあまり馴染みのない、十数年も前の歌だった、とか。)

リュシー > (―――しばらくそうしていれば、さすがに身体が冷えてくる。
芯に灯る不穏な熱を厭うあまりの夜の散策だったけれど、そろそろ頃合いか。

両手を腰の脇へつき、ひょい、と弾みをつけて、座っていた木箱から飛び降り)

―――と、と……。
…さて、……そろそろ、お宿に帰ろうかな……。

(両手を軽く叩いて埃を払い、ついでにスカートもぱしぱしと叩いてから、
スカート姿にしては大胆な歩調で歩き出す。
歓楽街の賑わいの中へ、小柄な身を紛れ込ませるために―――。)

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からリュシーさんが去りました。