2017/09/30 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にボブさんが現れました。
ボブ > (自分で切った木材を自分が護衛として港町へと運んできた褐色の肌をした男。
冒険者への護衛料を節約した分、安く商人に売り渡す事ができ、商談も穏やかに成立させる事に成功した男は
港町の酒場で一人祝杯を上げ、軽くほろ酔い状態で夜風に当たりながら散歩をしていれば、
桟橋の端に腰を下ろしている女性の姿を見かけ…しばしその女性を凝視していけば、ハッとした表情を浮かべていけば)

「シェリスっ! シェリスじゃないかっ!」

(かつての仕事仲間……いや、正確には後輩の事を思い出して、2年ぶりながらもついつい懐かしくなってしまって
必要以上の大声で声を掛けてしまう男) 

シェリス > 「ん……?」

ぼんやりと物思いに耽っている耳に入ってきた大きな声。
その声もまた、随分と懐かしいもので。

「あんた……サーランド!
 何やってんだいこんなとこで…久しぶりだねぇ」

後ろを振り向き、姿を確認するが早いか立ち上がると小走りに近づいていく。
勿論、呼ぶ名前は本人が周りに聞こえるのを望まないだろうと少し控えめにして。

ボブ > (ついつい懐かしさで大きな声で呼びかけてしまったが、声を掛けられた彼女は男の色々辛い過去を知っていてくれる為、
男が隠したがっている過去に係わる事…かつての名を控えめに呼んでくれている事を察して)

「あ………つい懐かしくなっちまって声がでかくなってたや。
今は王都の傍の山を丸々一個買って、そこの木を切り倒して売る商売をしてるな。
そうそう、今はボブって名乗ってるからこれから後はその呼び方でよろしくっ!」

(彼女は男より年上だが、かつての職場に入ったのは男の方が先……どっちかが敬語を使うのも煩わしいという事になり、
二人の間ではタメ口で話す事が基本になっていて、それゆえ変な意味合いで姉弟みたいな関係性になっていた)

シェリス > 目の前まで来ると、遠慮もなく全身を見回して。
流石に20代にもなれば、数年で劇的には変わらないかと笑ってみせ

「へぇー……あれだ、木こりってやつ。
 ずっと思ってたけど金になるのかい?
 ん、ボブね。わかったよ」

元々の環境もあり、こちらも年下にタメ口を使われようが気にする性格ではなかった。
それに一家には外から入ってきた人間も無論居るが、関係なく『家族』だったのだ。
そんな感覚が染み付いた彼女が、年が近く何だかんだとよく話す彼のことを同じ感覚でみるようになるのは当然だった。

ボブ > (男が声を掛けたことにより、立ち上がった彼女の事を身長差的に見おろしながら屈託がない笑顔を彼女に向けていき)

「ああ、人を切るより木を斬っていた方がずっと健康的だと今では思っているよ。
まぁ、運搬も自分で請け負っているし、商人からは受けがいいから今の所は食えているかな…。
傭兵時代の貯めた報奨金もあまり手をつけないで済んでるしな。
おうっ! 木こりのボブだ、よろしくな」

(改めて今の名前を名乗りあげた上で目の前に立っている彼女に手のひらを軽くあげるように示していき、
彼女が手のひらをあげたなら、その手のひらに向けて己の手のひらをぶつけ、パチンッと音を立てさせ、
傭兵時代の感覚を男は取り戻していっていた)

シェリス > 「そりゃそうだろうさ。
 傭兵も冒険者も一歩間違えりゃゴロツキと変わらないんだからねぇ。
 ああ、ただの商売人と違ってそこで人件費を削れるのは強いね。
 …昔から思ってたけど、あんたそんなに溜め込んで何する気だったんだい?」

金は使うもの、という感覚の彼女には大金を使わずに所持する感覚がよくわからなかった。
そう言いながらも、昔のように手のひらを持ち上げられれば同じように手を持ち上げて軽く当てながら笑ってみせる。

ボブ > 「ん?金を貯めてか……。 正直、目的意識がないんだよ、俺。
あれが欲しい、これが欲しいっていう物欲もそれほど強くないし、ほどほどに暮らし過ごせればってくらいの気持ちで
傭兵だってしてたつもりだったのによぉ~~、何であんな風船を異常に膨らましたかのような誇張話が盛り上がるんだよっ!」

(しいて目標を立てていなかった計画性の無さを暴露しつつも、傭兵を辞めるきっかけとなった他人達の無責任な噂話に
不意に怒りを再沸騰させたように桟橋の上から海の方へと向かって怒りの感情を吐き出していく男)

「はぁ…はぁ…はぁ……、あっ! 悪りぃ…勝手にキレた。
まぁ、かつての知り合いが困っていたら…金で何とかなるような事柄だったら援助するから、
シェリスも金の問題を抱えたら俺に声を掛けるといいよ」

(傭兵を辞める寸前のイライラを思い出して、殺気立った気配を醸し出していた男だったが、理性を取り戻し、
彼女に謝罪を入れた上で、照れ隠しの笑みを顔に浮かべていくか)

シェリス > 「あんた…前から思ってたけどホントいい子だよねぇ…。
 その辺の男だったらバカみたいな事に使ってすってんてんになっててもおかしくないってのにさ。
 あれはねぇ…皆ああいう英雄譚じゃないけどさ、あーいうの好きなんだよ」

たまたま槍玉に挙げられちまっただけさ、と背中をぽんぽん軽く叩いて笑って。
子供でもあやすようによしよし、なんて声をかけたりする。

「あっはっは、発散するのも大事さね。
 …あんたねぇ、あたしだからいいけどそういうこと簡単に他人に言うんじゃないよ?
 金ってのは簡単に人間関係ぶち壊しちまうんだから」

弟分の人の良さに呆れたようにそんな言葉を返して。
でもまぁ、気持ちだけはありがたく受け取るよと結局笑顔に戻っていく。

ボブ > 「いい子とか言うなよ。俺はシェリスと一個しか違わないんだぜ。
どうせ言うならいい男って言ってくれよな」

(いい子と言われ、背中を叩かれ、あやされてしまって、憮然とした表情を隠さずに見せる男)

「金くらいで壊れるくらいの縁を築き上げたつもりはないんだけどな。
とりあえずご忠告はしっかり受け入れておくよ」

(したり顔で彼女の忠告を受け入れてみせつつ、彼女の顔を見つめていって)

「まぁ……久々にこうして会ったんだ。 昔みたいに潰れるまで飲みにでも行かないか?
昔だったらオンブするのがやっとだったシェリスも今だったらお姫様抱っこで部屋まで送り届けられるしよ」

(すでにほろ酔いの男、そんな男が久々に出会った戦友との酒宴を望んでいって)

シェリス > 「年下は年下さね。
 それに可愛い可愛い陸の弟みたいなもんだからねぇ。
 でもま、確かにいい男だよあんたは」

けらけらと笑いながら、悪びれるでもなくそう言って。

「多少ならそりゃ大丈夫かもしれないけどね。
 年上のいうことは聞いとくもんだよ」

本当にわかってるんだろうか、という目でしたり顔を見つつも酒に誘われれば上機嫌に笑ってみせ

「おー、いいねぇ!
 今度こそあんたが潰れるまで寝ないからね、覚悟しな!
 なんなら今でもいいよ?重いとか言ったらはっ倒すからね?」

にやりと笑ってみせるとそんな言葉を返して。
冗談交じりに言いながら見上げて

ボブ > 「ちっ!……いつまで弟分なのかねぇ~?俺は。
傭兵としては先輩だっていうのに……いや、もうやめたからそっちの関係性は無効だから弟分だけが残るのかねぇ~」

(まったく悪びれる事も無い……昔のままの彼女を見つめ、勝てないな…とばかりに苦笑いを顔に浮かべて)

「へいへいっ、シェリスお姉様の仰るままに」

(したり顔で見つめてくる彼女に対し、ちょっと投げやりな受け答えをしていきつつ、
酒の誘いをしていけば彼女は大変乗り気で了承してくれるのを眺め見つめていけば)

「へへっ、昔から意外でしたよ。海賊のお嬢様が結構お酒に弱いだなんて……。
ん?いいんっすか?酔ってて記憶がない状態なら照れ恥ずかしさも感じなかったと思ったのに……」

(彼女の意外な弱点を言及し、更には今からお姫様抱っこをして彼女の事を重たいなんて言ったらはっ倒すとまで
勢い良く言い放っていく彼女を見つめていけば、男の両腕は彼女の身体へと掛けられ、
彼女の身体を……海賊のお嬢様を軽々とお姫様抱っこに抱きかかえていった)

シェリス > 「何だい、文句でもあるのかい?」

あってもまるで受け付ける気がないのが丸わかりな様子でそう言って。

「そりゃ海賊だろうがなんだろうが弱いやつは弱いんだよっ!
 ほら、早く運ぶんだよっ」

むぅ、と頬を膨らませながら言い返し。
軽々抱き上げられれば、明かりの消えない夜の街の方を思い切り指差して。
きっと今日も結局、この勢いに任せて飲んで先に酒場の机に沈んだに違いない。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からシェリスさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からボブさんが去りました。