2017/09/11 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (まる一日、貸し与えられた部屋のベッドのなかで過ごした翌日の朝。

歓楽街はまだ目覚めておらず、差し当たっての危険もなさそうだったが、
ハイプラゼールの街は目覚める前でも、なんとなく賑やかで落ち着かず。

いま、滞在している部屋を、引き払うと決めたわけではないけれど、
背中にはいつものバックパックを背負って、港へ向かう足取りは幾分ぎこちない。
船着き場の片隅、生温い潮風が吹き抜ける桟橋の袂へ佇んで、
ぼんやりと凪いだ海を眺めやりながら―――――)

………おなか、熱い、かも……。

(無意識に両手で腹のあたりを押さえてしまうのは、そこがもっとも大きく、
変化、を遂げた場所であるせいか。
しっかり休んだ後なのに、まだ―――なんとなく、熱くて。)

リュシー > (なにかがすっかり抜け落ちたような、身軽さと、もの寂しさと。
生まれてはじめて憶えるたぐいの感情を、己は未だ持て余していた。

とはいえ、そろそろ日も高くなる頃合い、静かな港界隈も、
もう少しすれば荒くれ者たちが闊歩する、いつもの顔を取り戻すだろう。
人通りが多くなる、ということは、それだけ危険も増すということ。
一概にそうとばかりも言えないけれど―――とりあえず、は。)

―――― ごはん、なに食べようかな。

(腹のあたりの違和感を、無理矢理空腹に置き換えた呟きを、ひとつ。
満腹になれば感じかたも変わるのでは、という淡い期待も抱きつつ、
女の子でも安心して入れそうな食事どころを探して、
ふらふらと歩き始め―――――。)

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からリュシーさんが去りました。