2017/07/23 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > (今日も大小さまざまな船が停泊し、荷を降ろし、また荷を積み込み、
何処ぞへと旅立って行く、港の片隅。
積み置かれた木箱のひとつへ腰を下ろし、ワンピースの裾になど、
まるで気を使わないあぐらのような格好で、己の膝へ頬杖をつく「少女」がひとり。
ぼんやりとした眼差しで、鎖に繋がれた少年少女たちが桟橋を渡り、
何処かの商人に引き立てられて行くさまを、遠目に眺めては溜め息を吐き)
ああ、あの3番目の子、可愛いなあぁ…。
いくらだろう、屋敷のひとつぐらい売っぱらっても惜しくないなぁ、
あの顔、本当にたまんないよねぇ…。
(己の外見なぞ頭から抜け落ちているものか、完全に買い手の目線だった。
はあぁ、とまたひとつ、盛大な溜め息を洩らして)
……とはいえ、この身体じゃあぁんなことも、こぉんなことも、
なぁんにも出来ないんだよなぁ。
(昼日中から、とても口には出せない玩具のたぐいを用いれば、
彼女たちを苛め鳴かせるぐらいは出来るだろうが、
それではやはり満たされない。
せっかくの処女――彼女がそうなのかどうか知らないが――ならば、
やはり奪ってなんぼだろう、なぞと、思考はどんどん下衆な方向へ流れて)
■リュシー > (年端も行かない少女がひとり、こんなところでぼんやりしていたら、
それこそ何処かの不埒者に攫われそうなものではあるが、
そこはやはり、少女にしては異質な何かを、男の方でも感じとるのだろうか。
人通りが皆無、というわけでは勿論ないのだが、何やら先刻から、
ほんのり遠巻きにされているような気がしないでもなく)
んー…お、あっちの娘も可愛いな。
ちょっとツンとした感じなのがまた、こう…、
(頬杖をといて上体を起こし、無意識のうちに両手でもって、
やわらかな胸の感触を希求した結果―――むに、と掴んだのは、
今や己のものとなった、やわらかくたわわな乳房。
誰に文句を言われるでもなし、むにむに、と感触を確かめてから、
がっくりと肩を落として俯き)
………いやいや、確かにこれなら触り放題だけど。
僕が欲しかったのはこれじゃなくて、こういうのじゃなくてぇ…。
(小さな声で嘆きながらも、両手はしっかり、己の胸の感触を堪能中。
ますますもって妙な絵面に、なんとはなし、更に遠巻きにされたような)
■リュシー > (そもそも、昼となく夜となく、時に数週間も娼館に入り浸っては、
少女たちとの戯れに興じていたような男である。
掌に、指先に心地良い弾力が広がり始めると、暫くはその感触に没頭してしまう、が)
――― む、虚しい……。
(どれだけ揉んでも己自身の胸であり、あえかな反応が得られるわけではない。
なんとなく、こそばゆいような、奇妙な感覚を憶えはするが、
確かな快楽と呼ぶにはまったく足りない。
更に言えば、小さな掌でもたらされる感覚は、物足りなさばかりが募るもので)
んん、んー……、駄目だ、ぜんっぜん、駄目だ………。
(まるで足りない、とぼやきながら、ようやく己の胸から両手を離す。
新たな溜め息とともに顔を上げた瞬間、こちらを凝視していた若い男が、
ものすごい勢いでそっぽを向いた。
はて、と首を傾げたのも束の間、次の瞬間には、にんまりと口角を吊り上げて)
決ぃ、めた。
あいつでちょっと、遊ばせてもらおう。
(悪魔の決断をぽつりと口に、跳ねるように木箱から降りて、
イケナイモノを見てしまった、とばかり、早足で立ち去ろうとしている男に、
うきうき小走りで近づいて行く。
純朴そうな青年の明るい未来に、この日、少女のかたちをした影が、
深く、深く差しこんだらしい、とか―――。)
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からリュシーさんが去りました。