2017/07/07 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にカナンさんが現れました。
■カナン > 所狭しと立ち並ぶ倉庫の合間を縫い歩く。行く先から流れてくる潮の匂いは進むほど強まり、咽喉が塩辛いような錯覚さえも。
とん、と建物の林を抜け出ると、がらんとした道と幾らか先に波の音が。
■カナン > 海へと浸食させ、今は黒に沈む道の先に色濃い影。
灯台と、細長く遠くまで伸びる光の線。
そこまでは行かずに、手前の、道の入口あたりで腰を下ろす。
コンクリートの断面に足を下ろすが、下の方で轟く波は引き潮なのかまだ遠い。
早朝の賑わいと裏腹に、船着き場も今は静まり返って波の音が一番に聞こえる程。布袋から煙草を一つ抜き出して咥え
■カナン > 指先でちょんと触れれば、煙草の先端から薄くけむりがたなびいて。薄暗がりに 穂先に灯った赤がぼうと浮かび上がる。
マッチ要らずの 自家火種。
ぶらぶらと足を揺らして背を丸くする。
穂先が膝につかないよう、微妙に右斜め側に。
「ね……む、」
煙草を指へ移して大きくあくびした。
■カナン > うとうとと其処で眠り込む。
無事そこで目覚めたか、海へ落っこちて目覚めたかは
運次第。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からカナンさんが去りました。