2017/05/22 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にサンゾウさんが現れました。
■サンゾウ > 大小様々な船が停泊する船着き場。 大きな荷物を運ぶ屈強な男達の中に、暇そうな顔で突っ立ている男が一人。
照り返す日差しと、吹き付ける潮風に眉を顰めながら 男たちの働いている姿をぼんやりと見つめている。
「おう、お前らそこはうちの船の荷を降ろす場所だぞ。 邪魔すんじゃねーぞ!」
人足達が小競り合いを起こしそうになる前に怒鳴り声をあげる。 それが本日の男の仕事だ。
男が怒鳴り声をあげると、互いに睨み合っていた人足達は舌打ちをしながらではあるが散らばっていく。
それを鋭い形相で見届けた後、男は退屈そうに欠伸を漏らしていた。
■サンゾウ > 「お前ら、早く運べよ。 日が暮れても俺は途中では帰さねーからな。」
己の担当する人足達に檄を飛ばす男。
言われた人足達は落ちそうになっていた仕事のペースが再び早くなる。
「その代わり、これが終わったらおめーら全員飲みに連れてってやるよ。 金は気にするな。 但し、安酒だけだけどな。」
男がガハハハと笑い声をあげると、廻りからも笑いが込みあがる。
厳しくするだけでは人は動かない。 経験からそれを理解している男は喜ばすことも疎かにはしないようにしていた。
■サンゾウ > 今日の荷物を全て運び終えた人足達がやってくると、男は一人一人に労をねぎらってから近くの酒場へと去っていく。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からサンゾウさんが去りました。