2016/11/01 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にソル・グラディウスさんが現れました。
■ソル・グラディウス > 太陽が真上に差し掛かったころ。
海風が少し寒いながらも、船着き場の桟橋に立ち、海を眺める。
帽子を深々と被って、通り抜ける風を感じて心地の良い気分になる。
「ダイラスか…」
小さくそう呟いて、後ろを振り向けば何隻もの船が停泊しており、乗組員たちがせっせと物資の積み込みを行っている。
この街に来たのは実際初めてだが多くの人々が行き交い、様々な物品を通して交流している光景は圧巻であった。
近くに奴隷市場があるのが少し癪ではあるがそれを取り除いてもこのような街は少し興味を惹かれる。
■ソル・グラディウス > ここに来た理由は至極簡単。
ギルドの依頼で、王都から輸送される物資の護衛の任務を承ったのである。
王都からダイラスまではそれなりに距離があり、道中では山賊街道に差し掛かるために危険が多い。
そのため、ギルドではそれなりの依頼達成率を誇る自分にこの任が回ってきたのである。
特別の自分に回された依頼と知り、身構えていたもののその実態は単なる旅行であった。
いや、確かに山賊の襲撃は2、3回あったがどれも小規模の山賊で撃退するのは別段難しくもなかった。
物資を傷つけないという制約にさえ、気を配れば大した脅威になりえなかった。
という訳でダイラスに到着し、任務達成。
どうせならと観光をしているのが現在の状況である。
■ソル・グラディウス > 「……ふむ」
桟橋の端へ足を踏み入れ、その場所に座る。
足の下では海面が休まず無作為に揺れており、波や風、そして船の波紋が混ざり会っていることを示していた。
自分はともかく、一般人にとってはこの季節の海は身が凍えるような温度を誇っているだろう。
「ダイラスで有名な場所かぁ」
桟橋の床に座ったまま、海を眺めそう呟く。
今の時間はともかく、夜になれば酒場やハイブラゼールが栄えるだろう。
昼間はやはりアケローン闘技場だろうか。純粋な戦いから女性を凌辱する公開レイプまでやっていると聞く。
「よし」
そう呟き、立ち上がる。
依頼が終わってまだまだ時間はある。
たっぷりとこの都市を楽しんでやろうと意気込み、港の中に姿を消していった――――
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からソル・グラディウスさんが去りました。