2016/10/14 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」に花琳さんが現れました。
花琳 > (ふわり、と船を降りる異国の女が一人。) …船旅というものは、中々に面白いものです。 (団扇で顔を軽く隠し、ちらりと乗り込んできた船を見やる。船の中は、調べればわかる話だが廃人だらけと化していて。そしてもし調べても、この異国の女についてはなにも出ては来ないだろう。何しろ密航者だ。)さて、面倒なことになる前にさっさと入国手続きなどを終わらせてしまいましょう。もしあれなら、惑わせば良いだけです…(団扇で顔を軽く隠したまま、クスクスと笑う。女は、異国…シェンヤン帝国からやってきた邪仙であった。)
花琳 > (女の足取りは羽が宙を舞うかのようにとても軽く、ふわりふわりと船着き場をあるいていく。見慣れぬ女の姿に欲情する者、悪意を抱く者、興味を抱かない者など、船着き場にいる者の何割かは、様々な視線を向けていた。妖仙は、それらの視線を気にした風でもなく軽やかに歩いていく。この国はそういう国である、とは聞いていたから。南蛮、とも言われていたこの国では様々なことが乱れているとは知っていたから。)…はてさて、困りました…(異国故に軽く迷ったのだ。)ここで易をするわけにもいきませんからねぇ…(女は頬に手をあて、ため息をつく)
花琳 > (傍目から見れば、女は異国故に困っている『弱者』に見えるのだろう。少し離れた場所から嫌な視線を送る男たちもいたりして、妖仙はそんな視線を浴びながら考えていた。利用できる獲物か、はたまた利用できない獲物か、と。すると、女以外まともに人が降りてこない船を不審に思った男が船を調べにいくのを見て内心舌打ちをする。これは不味い)縮地でもしてしまいましょうか…はぁ…いやいっそみんな惑わして食べてしまうのも…(うむむ、と、妖仙は悩んでいた。)
花琳 > (数秒間、頭をめぐらせ出た結論は、堂々とバックレてしまえば良い、だった。思えばこの南蛮は、違法行為が当たり前なのだ。故に…ちら、と背後にある、自身が乗った船を見れば女も男も積荷のように下ろされ、積荷のような扱いをされていて…妖仙は思わず苦笑した。)あぁ、ここはそういう場所でしたね。正直嘗めてました。(ふわり、と女は体制を戻して町に向かって歩き始める。その後、女が乗り込んだ船の『中身』はどうなったかは、今この場にいるもののみが知る話だろう。)
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」から花琳さんが去りました。