2016/09/13 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にエクシオさんが現れました。
エクシオ > 深夜、水面が光り輝きながらも不気味さを醸し出す黒々とした海が見える船着き場付近の倉庫付近にて。

「おととい来やがれ!!俺を差し置いて夜な夜な盗みなんざ一億光年……一億万年速いっつぅんだよ!」

筋肉の盛り上がった右肩を回しながら、その場にうずくまる痩身の男を見下して威勢よく告げる。

『く…そ…』

男に撃退される痩身の男は、がたいのいい男に反して喧嘩慣れなど到底していなさそうな風貌だった。

「悪いなあ。じっとしててちょいイライラしてたもんでよお?交代の番がちっともこねえからさ。寝不足で加減出来ないんだわ、俺」

恨めしそうにこちらを睨む男は、切れた唇、そして鼻腔から血を流しながら逃げ去っていった。

「さてと。……とっとと来ねえもんかねえ。潮風が寒くてかなわん。日が暮れるなんてもんじゃねーぞ、完全に日にちまたいでるんだけどな…」

腕を組みながら、大あくびをする。倉庫の守り番という、ちょっと戦う術があれば誰でも簡単に雇ってもらえるありきたりな仕事。

倉庫にある物品の守護というよりは、ならず者のアジトと化さないよう目を光らせておく程度のパトロールめいたそれに近い。

少し遅い晩飯にありつける時間にやって来る筈の、交代の番が未だにやってこないのだ。