2016/06/04 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリーユエさんが現れました。
リーユエ > 少しだけの間だけと深い理由は言えずとも、ドラゴンフィートから離れる許可を戴けた。
それが、今から何日前の事だっただろう?
きっと、友人はどんな理由だろうと離れる事を心配してしまうだろうけれど、やれる事はやっておきたかった。
活動はこの国ではなく、シェンヤンだった。
薬物を扱う相手、それは間違いなく人間や道士ではない。
だから、妖怪の中から該当しそうな存在を求めた。

結果は、数匹の妖怪が該当した。
そこから更に、この国に移ったと思われる者。
それだけの条件となれば、更に絞り込む事が出来る。
出した結果を資料に纏め、こうしてやっと戻って来る事が出来た。
思ったよりも掛かってしまった。
早く友人を安心させないと、そう思い乍、船から下りてくる。
その手には、何時もの鞄を抱えて。

リーユエ > 久し振り、というには日も経っていない。
けれども、そう思わずにはいられない。
それだけ自分の心がシェンヤンよりも、この国に傾いているのだろうと思えてしまう。
この国というよりも…自分と同い年の一人の少女に、だけれども。

「…今日は月の隠れた夜ですか、なるべく早く戻りませんとね」

曇った夜空を見上げて、小さな溜息を漏らす。
月影の失われる曇りの日には、本領を発揮する事が出来ない。
それは、危険に遭遇してしまった場合を考えれば、非常に心許無いものだから。
尤も、そうはいっても日常に起こりそうな些細な問題ならば大丈夫だろう。
只、念には念を、といった考えで。

リーユエ > 本当は、この後も自分で探したいとも思っている。
だけれども、もう一人では危険な真似はしないと約束した。
律儀な性格が、幸いしているのか、災いしているのか、それは分からない。
それでもしないと約束したのだから、その約束を守っていくだろう。
鞄を両手で抱え直して、目に映る都市の光景を見詰める。

「…今日は何所かで泊まるとしましょうか。泊まれる部屋が空いていれば良いのですが…」

流石に日も沈んでいる、夜通しで街道を歩く気も無いし、馬車も出ていないだろう。
気乗りはしないけれど、宿を探して歩き始めた。