2016/04/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にスヴェンさんが現れました。
スヴェン > ぞろり、と列を成して船に入っていく漕ぎ手達は先日まで手に剣を槍を持ち戦った戦士たちである
それらを戦場で捕らえ売り払った男は空樽に腰を下ろしながら林檎に齧りついていた
キッと此方を睨みつけるだけの気力が残ったものはきっと一度目の航海では生き残る
暗い顔をしているような奴は恐らくダメだろう…と、口にするのは隊の金庫番で、鷲鼻にオールバックに髪を
撫で付けた精悍な顔の男である

「その心は?」

と林檎を齧りながら問いかければ「私が昔、そうでした」と語るのだから他人の人生というのはわからない
含蓄のある言い様に、頷きつつ手を出せば、渋い顔をしつつ数百ゴート、駄賃を貰い明日の朝には帰る、と
去っていくその背中を見送った
さて、何をして遊んでいこうかな…等と林檎を芯まで食べ飲み込んでしまえばしばらく、その場で活気に溢れた
船着場の様子をぼんやりと眺めた