2016/02/11 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にイニフィさんが現れました。
■イニフィ > 潮風を全身に浴びることが出来る船着場の一角。
横行する船舶を眺めながら近くの出店で売っていたホットドック。
心地よい香りのするローズティーと一緒にいただいていた。
「さーって、次はどこに行こうかしらねぇ?」
ホットドックを食べ、ローズティーで喉へと流し込みながら一人ごちる。
いままでこの町に滞在していたのだけれども、そろそろ飽きてきた。
また、近くの町にでも旅行に行こうかしらと考えるものの、歩きでとなると少し億劫。
ならば船旅でもしてみようかと思うものの……。
「……却下ね、船酔いしたら楽しくないもの…。」
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にロトさんが現れました。
■ロト > 船着き場に少々どころかその船舶で外洋を渡って来たのかレベルな船が錨を下した。
一枚帆で、その帆には此方の大陸ではまずお目に掛かれない妙な家紋が描かれており、
船の構造も木造一色、恐らく多重構造ではない…和船的な外見だった。するするっと帆を畳んでから、
帆柱をガターンと音を立てて倒すと、桟橋と船の間に板を渡して、ゴロゴロと樽を転がしながら 船員が出て来た。
ややあってその後に出て来たのが 男だらけの船員に混じって角の生えた女(ロト)だった。
「…やれやれ、です。外洋が荒れてましたが無事について何よりです。
がんがん酒を売って儲けていきましょうね!此処の客は買ってくれるので儲けは早いのはいいんですが。」
暫く荷卸しはかかりそうだ、辺りをきょろきょろと視ようと視線を泳がせて。
■イニフィ > 最後のホットドックのカケラを飲み込んで、昼食は完了。
ローズティーがまだ半分以上残っているのだが、これは宿に帰ってからゆっくりといただくことにしよう。
軽くスカートを叩き、その場から立ち上がる。
そろそろ、鮮魚を扱っている商人たちのセリも終わりそうだし、もう見るところはなさそうだ。
「よしっ、決めた。宿は今日で引き払って、馬車を探しましょ。」
結局は陸路を選ぶことにした。
やっぱり、船酔いというリスクを犯してまで船旅に出る必要はない。
軽く頷いて手を打ち、宿へ戻って荷物を纏めようと歩き出そうとしたときだった。
「………あら…?」
ずいぶんと古めかしい…と言うか、傷んでいる船がその港へとやってきた。
どうにも、見たことのない家紋のようだがその様子からして商人なのは間違いなさそうだ。
だけど、それ以上に目を引いたのは明らかに人とは違う姿をしたものがそこにいたこと。
ミレー族というわけではなさそうだ、何しろ角が特徴的である。
その姿、少し遠まわしに眺めていよう。
手伝う?いやいや、細腕の自分になにを期待しているのかと。
■ロト > …辺りを確かに見渡した、己の外見確かに角生えて耳は長い…エルフ耳だ。
見た目で既に人非ざる者状態である。無論船員の男たちも―男たちは人にそっくり擬態している。
己は諍いに巻き込まれたとしても対処出来るが、船員たちはそこまで腕っぷしは強くても頭は弱い。
桟橋にある程度山積みにすると 1人の船員が呼んだのだろう幌馬車に次々とその樽を積んでいく。
そしてその幌馬車はその船が所有したか借りたかの蔵へと運んでいく、を繰り返している。
…誰かに見られている気がする、矢張り 人の外見してないからでしょうか、肩身が狭い気がして…と
イニフィの方へと徐に視線を向けてみたー気のせいかもしれないという意味を込めてさりげなく。
と、船員からその内 積み出し終わった事を告げられると 振り向いて ハイ、解散 先に行っている様に と告げようか。
船員たちはがやがやと言いながら酒場のある方向へと去って行くのを見送りながら
「…この船 戻れるんでしょうかね…痛み過ぎましたし…」
はぁっとため息を吐いてから まだ 視線が逸れていなければ 改めて見てみようと視線を向けてみようか。
■イニフィ > 「………ふーん?」
ただの人間じゃない集団のようだ。
筆頭はあの長耳族(自分はこうよんでいる)なのかもしれないあたり、
人じゃない集団だというのは容易に想像できる事か。
少しばかり面白そうだし、話くらいはしに行ってもいいかもしれない。
「戻るには少しばかり、痛みすぎてるんじゃないかしらね?
竜骨もヤバそうだし、修理じゃなくていっそ買い換えたほうがいいんじゃない?」
人間の通貨ならそこまで稼ぐのも難しくないでしょ、とは言わなかった。
あの様子からして、どうやらこの世界に詳しそうだし、気軽に金が稼げるとは思っていない。
痛みの激しい船舶を少し遠めに見ながら。
それでも、ロトの姿をしっかり見られるその場所に、腕を組んで立っている。
人のよさそうな笑みと、ホットドックが包まれていた紙、そしてローズティーが入っているカップを手に。
「ふふっ、こんにちわ?…ずいぶん風変わりな格好ね、ファッション?」
■ロト > 女の種族は鬼だ。正確には夜叉鬼神…まぁどちらにしろ鬼族。
ただそこに至るまでに『色々』とあったので普通の鬼族とは一線が違っている。
船を横目に恐らく帰りの航海で間違いなく途中で沈没しそうな気がするのを見たり、視線の先へと向けたりとしていたら、
その視線の先の方から近寄って来た、間違いなかったようだ この視線の主は
外見は…町人のようだ。でもそれを形造る風格は町人ではないのが滲み出ている気が…。
「あ、矢張り。途中で沈みそうなのは薄々思っておりましたので。
一度舵が折れまして、応急処置で何とか辿り着いた次第に御座います。
買い替える…その手がありましたか。売上次第で検討してみます」
酒を造り一括してそれを売り稼ぐ酒造の杜氏、それが自身の肩書である。
酒樽はほぼ買い手がついているので 配達さえ済めば確実に売り上げは出る。
この船だけではなく、一寸した運行システムもあるので殆どそれを利用した。
船で来たのは一応 船で来ているんですよ的な宣伝と証明だけだったりする。
声をかけて来た彼女を改めてみてみた、 …可愛らしい可憐な女性のようだ。
「ごきげんよう。これはメイド服にございます。私一応 さるお方のメイドをしております故」
スカートの端を持ち 淑女の礼をもって挨拶を彼女に向けてしてみたり。