2023/06/19 のログ
ラファル > 「うい。
 こーいうのは、判りやすく、がいいもんね!」

 端的が判りやすいとは限らないが、ラファルは之が判りやすいと信じている、心の底から。
 しかし、なにかこう、悩んでいる様子で、頭を抱え始める彼女に、うーむ?と首を傾ぐ。
 飴ちゃん二個めにかんしては、どーぞどぞ、とキープする事に、同意。
 その為の飴ちゃんなので。

 一緒に住んでいれば、嫌でもわかるラファルんの人外具合。
 人外を遠慮してないし隠してないし、寧ろ見せつけてる節だってある。
 ちゃんと人の迷惑にならない程度ではあります(ラファルの個人的憶測による)
 なので、おねーちゃんが一言GOするなら、彼女を背中に乗っけるなりお姫様抱っこするなり。
 マグメールに連れて帰りますし、此処で、無人島ライフを望むなら、毎日生活できる量の食料と水を運べます。
 遭難したければするがいい、助けるがな!と言う感じ。

「んーん。リスねーちゃんの娘ー。五人目ー。

 むー、ドラゴンが良いのにー。」

 と言う事で、姪と言う事が発覚。
 それはそうと、天使認定するおねーちゃんに、ドラゴンが良いのー、とおよそ女の子らしくない要求。
 敵わないけれど、怒るほどでもないし。
 お姉ちゃんとぎゅむぎゅむし合うのは楽しいので、頬ずりしたりぎゅーと、抱き着き返したり。
 ちゃんと、おねーちゃんが壊れない程度には力を抜いてますのでご安心を。

「じゃあ、お肉とお魚どっちが良ーい?」

 お腹すいたので、狩りではなく。
 鞄の中から出して調理に成ります。
 まず、鞄から寸胴が出て来て、薪が出て来て。
 調理器具が出て来て。

 パンも出てきます。
 後は、おねーちゃんのお好みのお肉or魚が出てきます。

ティアフェル > 「その通りね、マイシスター。
 頭の回転が速い証拠だわッ」

 綺麗に分かり易く纏めてなんて賢いのかしらうちのこ。と姉バカ具合を存分に発揮。
 なでなでなでーと総てを忘れて妹のちいちゃい頭をかいぐりしまくることに専念。もう悩みなんてサヨナラだ。
 もらった二個目の飴をありがたくポッケにしまって、ころころと口にしている飴を転がして舐め溶かし。あまぁ…とほっこり。

 そして、遭難時の強い味方。
 最強ドラゴンにして(何故か)お姉ちゃんと慕ってくれるプリティーな幼子。
 この子さえいれば何も問題なんてない。リスお姉さまにお願いして船を呼んで?と云ったら叶えてもくれそう。しかし実費が大変なことになりそうなので他の脱出方法を模索する所存。
 
「五人の子持ちかー。それはまた子だくさんだねえー。
 賑ヤカデ楽シソウ~。アハハ
 
 じゃあドラゴンエンジェール! これで、どうだ…!?」

 人間基準で考えると違和感だが、深く考えるのは止した。
 彼女の家計はドラゴン種族なのだから、きっと普通だ。捨てろ、己の価値観!とちゃんと納得して肯くが。ちょっと相槌が片言になったのはご愛嬌。
 ドラゴンにして天使のようにかわいいという盛り盛りでどうよとご機嫌伺い。
 むぎゅんむぎゅんすりすり~と接着剤もないのに粘着質に、はぐりまくりんぐ。
 心地よし、と堪能して息を吐き出し。

「ううーんどっちもいいなあ~。両方食べたい―っ。ラファルちゃんも食べるでしょ?
 そうだ、バーベキューにしない…!? ね! せっかく初夏の浜辺だし! 遭難と云えばバーベキューじゃない?!」

 そんな一般論は聴いたこともないが。勝手に海だ浜辺だバーベキュー!と盛り上がり始めた。
 それなら肉も魚も野菜も食べたいだけもっさり焼けば良いと。

ラファル > 「にゃー♡」

 頭が良いと言われて嬉しくなって、超頭の悪い返答を返す妹。
 わーいわーいと、楽し気に彼女に頬ずりして、いちゃいちゃかいぐりかいぐり。
 にゃー、にゃー、と猫の耳が生えてしまいそうなドラゴン娘。

 可愛いお姉ちゃんに甘えるのが楽しいのだ、幼女としては。
 本当のお姉ちゃんはお仕事で構ってくれないし、お母さんは、父親とイチャイチャで構ってくれないし。
 寂しい所を構ってくれるお姉ちゃんがとても嬉しいので甘えるし、助けるのである。
 なので、船を呼んで、と言われたなら、速攻で呼んでくる。
 お姉ちゃんどころか、本店のドラゴンが引く最高級の船持ってくる。
 実費?そんなこと知らないし―。

「んにゃー。6人、だよ?絶賛増殖中だけど。
 お嫁さんもみんな家に居るからにぎやかだよー。

 ……ドラゴンあるからよし!」

 今現在は、と言う事であって。
 リスはええ、いっぱい子供を作っている。まあ竜の谷は、子供が多いほどいいだろうし?
 後、ドラゴンが入って居れば、大体いいらしい、単純明快。
 ハグはぐハグはぐ、な楽しい時間はそろそろ終わり。

 だって、お腹すいたし。

「BBQ!BBQ!ばーべきゅー!」

 おお、それだ!ぽむ、と手を叩いて。
 お肉もお魚も両方とも出していく。
 鉄板取り出して、近くの岩並べてかまどを作って。
 ファイヤーして、鉄板あっためて。
 肉をどん何処、鉄板の上へ。

 野菜はナイナイ。

ティアフェル > 「あぁ……」

 にゃーとかあざとかわいいご返答に容易く陥落して、悩まし気に吐息すると、かーわーうぃーうぃーっ、と猫かわいがり始動。
 抱きかかえて頭をなでなでなでなで、頬をむきゅむきゅと押し付け合っては小さな頭に顔を埋めてすはー、と呼吸するのだから。変態かお前はと突っ込まれても否定し難い。

 かわいげのねえ弟どもにはうんざりだ!
 わたしはかわいいちみっこい妹を根こそぎ甘甘にかわいかりたいのだ!
 そんな切なる心の波動が、たまたま余り構ってもらえてない状態の幼い竜っ娘と共鳴した。
 だからとて慕ってくれる小さな女の子を我欲で支配したりなんてできる訳はないが。
 ダメなお姉ちゃんをたすけて?くらいは逆に甘える。遭難救助という普通は安くない案件も軽々やってのけてくれるものだからついつい。

「6人か…うちと一緒だ……大変だな……いや、だから捨てろってわたしの基準……。
 あー。でもお金持ちだもんね。余裕か。

 ドラゴンだって天使を打倒するほどかわいくったっていいじゃない」

 人間ですら天使のようにかわいい、という子だって沢山いるのだからドラゴンだって天使級ラブリーでも問題ないじゃないと。
 ハグハグタイムは、別の意味のはぐはぐタイムに代わる。

 バーベキューの提案に同意を受けて、バーベキューをたらふくはぐはぐタイムにモードチェンジ開始。
 
「きゃー。ラファルちゃんったらさすがドラゴン、設置が神速~ぅ。
 おにく、おにく、さかなさかな……
 ねー。ラファルちゃーん、お姉ちゃんお野菜も欲しいなー?」

 香ばしく焼いた玉ねぎやトウモロコシ、ニンジンもピーマンも肉や魚の味を引き立ててくれる。
 お野菜ないかな?とてきぱき支度を整えてくれたバーベキューセットの前で。火を熾してジュージューと鉄板で炙られる肉の焼き加減を見ながら妹におねだりするダメ姉。

ラファル > ぎゅむぎゅむ、かいぐりかいぐり、すはー。
 抱きしめられて、撫でられて、吸われて。
 本当に子猫になっているような感覚な気もするし、でも嬉しいので、小さな手で、ぎゅーと抱き着くのだった。

 こういう風に、遊んでくれるお姉ちゃんは大好きだ。
 何時も忙しそうにしてなくて、一緒に居てくれて、なでなでとか遊んでくれたりとか。
 本当のおねえちゃん認定してる、だって、構ってくれるし。
 色々教えてくれるし楽しいし。
 だから、困っているお姉ちゃんを助けるのは正しい。

「みんなで見てるからね!
 うん、お金はいっぱいあるよー。

 あ!それ嬉しい!」

 天使を打倒する、ドラゴンらしい表現に、顔中でにっこーと笑う幼女。
 にぱー、と頬を染めて、目を輝かせて、ありがとー!なんてお礼さえも。
 強いと良いらしい、言い方ひとつだ。

「お野菜……っ。
 はーい。」

 実は別に野菜が嫌いとか言うわけでは無く、相対的に肉が好きすぎるだけなのである。
 なので、欲しいというなら。
 鞄の中から、ニンジン玉ねぎカボチャに西瓜トマトにピーマン、トウモロコシ。
 あと、ヒマワリの種。

 色々ゴロゴロ出てくるのである。
 それを油掛けて、熱して、焼いて。
 良い匂いが周囲にまき散らされていくのだ。

 焼いている時点でラファルから涎だらたら。

ティアフェル >  仔猫のように懐いてくれるちいちゃな女の子がかわいい。愛い。気持ち的に食べちゃいたいというやつ。
 孫に骨抜きにされている全祖父母の気持ちがわかり過ぎる。
 無条件で愛で倒して、はふぅ、と満足の吐息を零して。抱き着いてくれるちいさな手にうふふふふ~と蕩けがち。

 時々は時間を割くことも難しくなるが、そうでないオフ時はひたすらに愛でたいものを愛でたいだけ愛でさせていただく(偽)姉道。
 仮とか、偽、とかついてしまうが、心の妹をかわいがりまくり。
 そしてまた己も癒されるのである。

「お金いっぱいかー。幸せだね。
 
 うむ。君のかわいさは天使にも勝るのだよ。勝利者よ。ただし飽くまでわたしの主観だけど!」

 でも、彼女のかわいさの前では天使だってイチコロだ。誰が何と云おうと。
 見てよこの、かわいいにぱーを!と世界に叫びたい。誰も聴いてくれないだろうけど。
 お礼までかわいいので、うぅ~ん。マジ天使越え~と悶えた。

「わーい、お野菜お野菜~。こう、カットしたお肉に~、玉ねぎ、お肉、ピーマン、お肉、トウモロコシを差してー。こんがりー焼く!
 これぞバーベキュー串よね!」

 肉と同サイズにカットした野菜を串に差してじゅーじゅーと焼いていき、彼女の無限のような容量の鞄に入っていた調味料で味付けして、また焼き。
 塩を振っただけのシンプルなものもやっぱりじゅーじゅー焼いて。

「ラファルちゃーん。こっちもう焼けてるよー。どんどん焼くからね、食べて食べてー」

 食いしん坊万歳なちっちゃなドラゴンちゃんなのは熟知しているから、手を精一杯早く動かして肉をひっくり返して焼いては大量に下ごしらえした串を片っ端から焼いていき。鉄板にはすぐ乗り切らなくなる。
 焼けた端から火傷しないように食べるよう注意して。
 自分が食べるのも忘れていつしか焼きに没頭していたが、さすがに飴玉だけのカロリー摂取だとすぐスタミナ切れして、焼きながら串を取り。

「よっし、わたしも食べよ。いただきまーす」

 グラスを合わせる代わり、掲げたBBQ串を乾杯代わりに合わせる振りをしようと構え。

ラファル > お姉ちゃんの顔がとろとろである、こう、何と言うか、性的な、ではなくて。
 可愛らしい小動物を前にしたそれなのである。
 まあ、其れでも嬉しいことに変わりはないので、ラファルはぐりぐり頭を彼女の掌に擦りつける。
 もっと撫でれ、と。

 偽だの本物など、関係ないのだ。
 大事なのは、お互いに大事に思えるかどうか。
 あと、嫌な事をしてないかどうか、なのである。

「そなのかな?そなのかもね。

 それより、お姉ちゃんに勝利者宣言された方が、嬉しいし幸せなのだボクは。」

 はい。
 お金は貯めるものだし、キラキラしたものは集めるもの、人間の感覚とちょっと違うドラゴンさん。
 お金が有れば、色々出来るけれど、それが幸せの一端だと頭の中ではわかるけれど。
 やっぱり、勝利者とか言われた方が、嬉しいのだ、楽しいのだ、誇らしいのだ。
 ふんす、とない胸を張ってしまうのだった。

「串もいっぱい、お肉もいっぱい。

 ふふふ、塩コショウに。
 バーべくー用の、タレ!」

 バンサンカーンな、タレ。
 お肉につけて焼くと、とてもおいしい、焼いた後に付けても、とてもおいしい。
 林檎と蜂蜜とソースを混ぜて甘辛くしたたれである。
 ジュージュー焼いて、付けてパクリとすれば、幸せな。
 そう、お金よりもご飯は幸せなのだと。

「頂きまーす!」

 お酒、居る?
 肉と野菜だけでは水分が足りなくなる。
 お水とか樽入りエールとか。
 取り出したります、ラファルんでした。

ティアフェル >  ふわよちの小動物を愛でるモードのとろ顔。
 もう鷲掴み級のかわいさで刺さってくるのだからどうしようもない。
 擦りつけられる小さな柔らかい髪の毛に包まれた頭が心地よい。いくらでも愛でりますと、よしよしよしよしーと丹念に丁寧に縛っている毛の流れに沿って何度も撫でて。

 姉欲が存分に満たされる瞬間を堪能しつくしていた。
 弟たちが見ればちゃんとヒきそうなほど。

「ないよりは幸せよ。そればかりが幸せって訳じゃないけど。

 そかそかそか~。うぅ~ん、天下無双でかわいいねぇ~、もうわたしの中では天上天下唯我独尊かわいいよー」

 もう並みのかわいいじゃないらしい。表現はさっぱり分からないだろうが。
 これは1000億ゴルド積んだって得られないかわいさ、とかわいさ、プライスレス、と脳裡に過ったりしている滅茶苦茶な思考回路。
 胸を張る所作にくすりと愉し気に笑っていいこいいこ、とまた頭を撫で。

「忘れちゃいけないお魚さーん。
 ソーセージにベーコンにぃ。イカにえびえびー。
 おいしいソースで焼きましょー」

 即席でBBQソングなんか作って口ずさみながら、肉に甘辛いソースをつけてしっかり焼いて。
 いただきますをしたら、がぶっと豪快に熱々のBBQ串に噛みつき。

「んんんぅ~っ、おいし~いっ。浜辺で食べる遭難明けのバーベキューサイコー」

 気分は天井知らずに上々。幸せそうに熱々の串焼きをはふはふと齧って。
 さっき脱水してたばかりなので、お酒は遠慮して取り出してもらった中でお水を選ぶとありがとう、と冷たくしてくれてる水をエールのごとき勢いでごきゅごきゅ飲みながら、バーベキューを焼いては食べ焼いては食べ。

「っふっはー。満・足~っ」

 やがてお腹はいっぱいに。

ラファル > とろっとろに甘やかされて、撫でられて。ふにゃー、と撫でられている方も蕩けるスライム状。
 でろーんとしてしまいそうなところを気合で元に戻るのでした。
 お姉ちゃんの弟たち……ラファルのお兄ちゃんなのか、ちょっと興味ある。
 遊んだら、楽しいかな、とか。

「そだよね、有れば、色々出来るし、幸せの一端、かもね!

 うん……てんじょうてんげゆいがどくそん……?」

 聞いたことあるような無い様な?なんだっけ、師匠だったら知ってるかな。
 と言うか、物知りだなーと言う尊敬の視線で姉を見やる妹。
 良い子良い子とされる度に、ふんすーが長くなっていく。

「おっさかなさん、おっ魚さん♪
 エビビえびび、海老エビビ♪

 焼けたらちゃんと食べましょもぐー。」

 BBQソング二番を作りつつ、もぐもぎゅむしゃーと食べる幼女。
 そのお腹の何処に入るのか、と言う勢いで、バキュームもしゃる。
 水を飲み、肉を野菜をお魚をくい。
 もぐもぐ食べてそのうちお腹がいっぱいになるなら。

「じゃ、そろそろ、帰ろっかー。」

 疑似遭難ごっこ(?)は終わりの時を迎えるのである。
 お腹いっぱいになって、出したものは片づけて。
 しゃぎゃぁ、とドラゴンになって。

 お姉ちゃんのっけて、優雅に帰るのだった―――。

ティアフェル >  蕩ける妹もかわいい。妹とは何故にこんなにもカワイイ生き物なのか。
 妹至上主義になり果てた女はたとえ妹がでろんしちゃってもおいしく愛でさせていただくのであるが。

「うんうん、金はあるに越したこたないのよ。

 つまり、お姉ちゃんにとっては他にはないくらいかわいいってことー」

 にこにこしながら簡単に説明して。ちいちゃくて見た目も中身もかわいくて素直、という花丸100点な妹のふんすもしっかり堪能。目を細くしてずっと見てた。

「ほらほら、お野菜も、はい、あーん」

 あーんして、とこんがり香ばしく焼けたお野菜もその小さなお口に運んだりして。
 一緒にBBQソングに乗って二番を作曲してくれる妹といとも楽し気に歌い笑い、焼いては食べながら。
 遭難の浜辺はすっかりバーベキュー会場に変じて。
 お腹いっぱい肉も魚介も野菜も詰め込むと。すっかり遭難の憂き目は吹っ飛んだ。

「うん、帰ろ帰ろ、お家に帰ろ」

 もう誰もこの女を漂流者だとは思わぬ。実際もう違う。
 気軽に帰れる身分となって、妹に街まで送ってもらうのであった。

ご案内:「セレネルの海」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」からラファルさんが去りました。