2022/12/01 のログ
ご案内:「セレネルの海」に八蛟さんが現れました。
八蛟 > 昼のセレネルの海
気候は穏やかなもので、船を動かす為の潮風が上で強く吹いている。
遮る物がない海だと、風っていう奴は強気なものだと、八蛟は海上ではよく感じていた。


「暇なもんだねェ 私らの出番はまた無しか?」


太い手綱煙管を片手に、ぷかりと口の中で転がした煙
吐くというよりも零す、出ていく、というような緩やかな流れ
毛皮羽織を身に着けたまま、その大柄な体躯で器用にも体を零さず、船べりで胡坐を掻く姿。
とある海賊船 襲いに行く面子としてではなく、敵方に襲われた際の用心棒として
ダイラスの酒場で馴染に誘われてついてきたものの、危険な匂いがトンとない。
まだバフートのほうが地獄に映るだろう今の気分。

逞しい肩 太い腕 盛り上がりの凹凸を魅せる部位は海の男よりも増すだろうか
その体で片手に煙管 船べりには焼き土の壺徳利 満ちた酒
左で煙管の煙を吹かすなら、右は手持無沙汰なように肉々しい竹ほどは有りそうな竿を手にしている。
ぶら下げる糸の先には何をつけているのか、波の中で強引にずるずると引きずる様子。
見下ろせば白い澪が尾を引いていることだろう。

グイ、グイ、と強く惹かれても、八蛟の手首は未だ動かず、手綱煙管の太い縄目を指が撫でる
疑似餌とは違い生餌では食いつきが良い分、釣りの腕より多少の縁だろう。
駆け引きというものがないせいか、ときめきが薄いらしい。

ご案内:「セレネルの海」から八蛟さんが去りました。