2022/10/01 のログ
ご案内:「セレネルの海」にミラさんが現れました。
ミラ > セレネルの海 昼間 穏やかな気候 海面

現在、セレネルにはいくつかの船が遠巻きに見える。
海賊ではなく、主に輸送船や商船の類か
それぞれの旗は違いを示し、ミラの乗る海運船も又、違う旗を示すようにマストに染まる紋様で示している。

冷えた気候 海風の冷たさ
冬へと近づき始めている秋の海は、味も濃い魚が取れやすいものの
危険を示す流れが出来上がっている場所である。

その海の上で居る理由は、所謂 宝探し
最近いくつかの台風があった影響で、沈んだ船が見られている。
行方不明の船の手がかりを探してほしいと名乗る者から
希少な在庫事沈んだ船の引き上げ依頼
そして、その物資を横から奪い取ってほしいというものまで
表も裏も、海はまた違った物騒さで忙しい。


「陸よりは真面に見えるから、いいんですけどね。」


困った八の字眉の笑みで、同僚と甲板にて、蹄を鳴らしてミラは、陸の
特に山脈地方での物騒な事柄を海風の噂で流れてくる。
それに比べれば海は拾い物探しで躍起になっているのだから、平和に見える。

船長の声が聞こえる
錨を下ろせ 引き上げ用意 船から目を離すなよ
リスクとリターンは噛み合っている以上、海の男達は逃げはしない。
下の、蹄に伝わる振動はどたどたと砲台の用意も含めている様子だった。


「―――、じゃあ、行ってきます。」


そう言って、馬の胴体に剣と槍
背中には折りたたまれた弩を身に着ける 海の馬娘が船の縁から飛び込んでいく。

ドパァンッ と聞こえる音と共に 海中走行を可能とした珍種が入っていく様子
それらに続く泳ぎと肺に優れた者ら。
船員らは見送りながら、これからの海中探査に対し、合図と船への気配りを始める。
船中も、海中も、危険度は同じだ。

ミラ > 海中にて

呼吸すら可能な海の馬
ポコンと気泡の列が、いくつか軌跡を残していきながらミラは海の中で目を凝らす。
外の風も音も、海の中では深く深く溶けて消えていく。
周囲を一度見まわすのは、海賊の手口のように、数人で船に取り付き、内部制圧の心配がないかというもの。

その様子もなさそうな周囲の色 シルエット
それを確かめると、もぐりこんでいく。
船員らとは二人ずつのツーマンセル。
ミラの肩にも、一人が取り付いて潜っていく最中、ミラは船の残骸を探す。
船が沈む理由は、風による転覆 もしくは船底に何かの害がもたらされたことによる破損 折損である。

船が転覆しただけなら、宝物が散らばることもなく無事なケースが多い。
しかし、折損では荷物のばらつきなどの他、時間が経過すればするほど、貨幣の類は手で拾い集めるだけで
途方もないものとなってしまう。

瓶に詰められた高級酒 エリクシル 薬丸 など
価値あるものはいくつもある中で、ミラは一度傍を通りがかった海豚数匹と会話を始めていく。
海の中での発声は特殊なもので、陸と同じような言語ではない。

海豚達との会話の後で、指を指し示す方向に船があることをハンドサインで伝えるのなら
他の組み合わせが海面へと戻っていく。
ラッパ型の口とホースのつけられたものが、海面から出てきた船員と交信する。

やりとりは迅速に、船をその真下へとつけていくようにしながら
ミラ以外が一度船の中へと戻っていくだろうか。
ミラは海中から傍を泳ぎながら海豚数匹と共に、船の場所へと再びもぐりこんでいくまでの間、船長と
ラッパホースで連絡を取り合っていく。

ご案内:「セレネルの海」からミラさんが去りました。
ご案内:「洞窟」にミメシスさんが現れました。
ご案内:「洞窟」からミメシスさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海「洞窟」」にミメシスさんが現れました。
ミメシス > 波の音が聞える。
夜なのに海辺に舞う鳥の鳴声も。
空に浮かんだ月の輝きが水面を照らし、不思議な光景を作る。

――セレネルの海。
その海岸にある岩場に隠れた「とある条件」を満たすと姿を見せる海賊の宝が眠ると噂されている洞窟。

進入するのは一攫千金を夢見る冒険者か、ただ海岸を散歩しに来た一般人の気紛れか…
今夜は洞窟が姿を見せる条件が偶然満たされ、加えて洞窟の入り口は潮の満ち引きにより、多少は海水が流れ込んでいるものの、何かを誘う込むように解放されている。

その奥にアレは存在している。

無名遺跡と違い此処には人の手で作られた灯りは無い。
存在するのは闇と潮騒と白波で磨かれて滑らかとなった地面と天井と壁――それと潮溜り、それに天井に走る亀裂より注ぐ月の輝き、奥に行けば亀裂よりも穴でも開いているのか眩い輝きが遠くに。

その中でアレはつるりとした天井に張り付いて獲物をじっと待っている。

ぴちゃ……ぴちゃ……

と闇の中で僅かな月明かりに姿を晒すのを避けるため、天井と同じ色に身体を変えて身を隠しながら、皮膚より溢れ滲ませる粘液を落とし、じっと、じっと……。

果物を腐らせたようなあの香りは潮の香りに紛れている。
粘液の滴る音も潮騒に或いは天井から落ちる海水の名残で判別難しい、けども……天井の何処かに亀裂があるのか、月明かりが滑り込むように洞窟の中を照らしていた。