2022/09/08 のログ
ご案内:「セレネルの海」にグレイスさんが現れました。
グレイス > 晴天のセレネルの海。穏やかな波と風の中を一隻の帆船が進んでいく。
帆に描かれた国章は、それがマグメール王国海軍の軍艦であることを物語っていた。
その甲板、比較的のんびりと働く水兵達に混じって、
艦長であるグレイスは手すりに身を預け海原を見ていた。

「暇ね…女海賊でもいないかしら」

煩悩まみれの言葉を呟くグレイス。
何故彼女の船がここにいるかと言えば何のことはない。
航路保護の為のいつもの哨戒任務である。
セレネルの海には海賊や魔物が跋扈しているが、この航路は比較的安全な場所を通っていた。
その為、出港してからこの方戦闘もなく、やる事と言えば訓練と魚釣りぐらいである。

「平和なのはいい事なんでしょうけど…」

手柄と略奪に飢えた軍人にとっては、つまらないことこの上無い。
何か襲えそうなものが通らないかと、望遠鏡を覗き込む。

グレイス > 結局その日は日が暮れるまで何も起こらず、
平和な海を軍艦は進んでいった……。

ご案内:「セレネルの海」からグレイスさんが去りました。