2021/10/06 のログ
ご案内:「セレネルの海」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都から少し離れた、広がる海の見える浜辺のどこか。
適当な岩場、それを腰掛けに、少女は一人佇んでいた。
…まぁ、佇んでいる、と言うよりも、手にした釣竿と、足元に置いたタライを見れば。
その少女が、ただ釣りをしている、とは分かるのだろうが。

気紛れに、活発的な活動を見せる反面。
同じ気紛れに、こうした静かな一時も過ごすのが、この少女なのだ。

「………」

沈黙、聞こえるのは、静かな小波の音だけか。
視線を一度、タライに落とす。
水を張ったタライの中には…まだ、魚が一匹のみ。
不調、と言う訳ではない。
少し前に、夜釣りにやって来て、そう経ってないだけである。
逆に言えば、そう経たず一匹釣れている、幸先が良いか?とも、思えそうな感じだ。

タマモ > 闇夜に包まれる、薄暗い浜辺の中。
少女はただ、垂らした釣り糸からの反応を、待っていた。
ちなみに、周囲を照らすのは、月明かりのみ。
それ以外の灯りは灯されておらず、目の慣れていない者からすれば、真っ暗であろうか。

逆に言えば、こちらから見れば、そうした灯りがあれば、すぐ気付ける訳だ。
とは言え、今のところ、そうしたものはなく。
効果不幸か、それ以外、興味惹かれるものはないまま、釣りに集中している。
もちろん、何か見えれば、少女の性格上、すぐ向かうだろうが。

「………居る事は、居るんじゃがのぅ」

少女の視線が、海面へと向けられる。
普通に見れば、真っ暗で、何も見えない。
少女自身も、本当に見えているかどうか、と言うのはあるのだろうが。
しかし、分かるものが見れば、実際、少女の言う通り、辺りに魚影は見え隠れしているのだ。
時折、釣竿を右に左に軽く揺らし、具合を確かめて。

ご案内:「セレネルの海」にクレイグさんが現れました。