2021/06/21 のログ
ご案内:「セレネルの海」にグレイスさんが現れました。
グレイス > 海を騒がせる砲撃音、外れた弾が上げる水柱、水面を覆う黒色火薬の煙…。
セレネルの海で2隻の船が撃ち合っていた。うち1隻は王国海軍のフリゲート艦である。
同航戦の形で撃ち合う2隻は、軍艦のほうが優勢であるようだった。

「あは、そろそろ仕上げといきましょうか!」

その甲板上で、ずたぼろにされていく敵船の様子を見ながら微笑むのは、このフリゲート艦の艦長、グレイスである。
彼女が手を挙げれば、甲板上に完全武装した海兵隊が整列する。
グレイスはそれを見て、腰のサーベルを抜き放つ。

「切り込むわ!接舷用意!」

フリゲート艦が敵船に近寄る。そして、舷同士がぶつかり合う。木材が軋む音が響く。
すかさず水兵達が鉤爪付きの縄や梯子を投げ渡し、敵船を固定する。

「突撃!!」

グレイスがサーベルを振り上げれば、兵達は一斉に武器を構えながら、相手の船に乗り込み始めた。