2021/05/04 のログ
ご案内:「セレネルの海」からエゼルさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」にジギィさんが現れました。
ジギィ > 月夜の海辺。
穏やかな波が月光を照り返す、浜辺からそう遠くもない浅瀬に、ぷかぷかと浮かぶ小舟がひとつ。
ちゃぷちゃぷと波が船腹を規則正しく打つ、その波紋が不意に乱されて

「―――――ぶはぁっ!」
ざばぁっ!と現れたのは海坊主
ではなく

ぽたぽたと鼻先と前髪から雫を垂らし荒い息を付くのは、海辺では珍しいかもしれない、森の民たるエルフだった。
銅色の肌はよく日に焼けた海辺の人間とそう変わらない。ただ濡れそぼったくせ毛から飛び出した尖った耳だけが、只のヒトとは違う事を示している。

「ぜぇ――――…はぁ―――…
 うー… み つ か らない…」

船の淵に両腕をかけ、ぜいぜいと吐息を吐きながら恨めしげに声を漏らす。
月夜の夜に光る珊瑚(と見せかけて光っているのは多分纏わりついたプランクトンか何か)
の傍にある海藻を採取に来た。
目撃情報を宛てにして来てかれこれどれくらいだろうか?
一晩中探すのもやむなしと息巻いて来たのだが、思ったよりも海中で自由に動きが取れずに、先ほどから体力ばかり消耗している気がする。

身に纏っているのはショートパンツひとつ。服の抵抗はなるべく減らしているが、海中はそこそこ暖かいので助かっている。

「は、ぁ――――
 休憩しよかな……」