2020/08/05 のログ
ご案内:「セレネルの海」にラエルノアさんが現れました。
ラエルノア > 間もなく黄昏迫る海辺は風が強く、長い髪が靡き弧を描いて乱れる。
気紛れにこの海辺まで足を延ばしたのは涼を得る目的であったが、砂浜にも岩場にもまだ昼の熱が籠り、否が応でも季節を感じさせた。
間近の岩場の影が夕日を受けて長く伸びることで、間もなくの日没と夜の気配を感じつつ、砂浜を歩く足取りはのんびりと。

「こんなに暑いなら水浴びでもしたいくらい」

独り言ちて立ち止まり、振り返る。
波打ち際を歩いてきた足跡は所々波に浚われて途切れているものの、自分が此処にいることはその足跡が知らしめており。

「隠れ鬼には向かない場所ね」

呟いて、クスリと笑った。

ご案内:「セレネルの海」に黒須さんが現れました。
黒須 > (酒場の帰り際、この海に寄って来た。
店では中々落ち着いて飲むことができず、一本酒瓶を買って店を出ていった。)

「…もう、夜か…。」

(グラサン越しの目を細めながらそろそろ夜がやってくる様子を見ては少し早めに帰るかと思い、砂浜を歩いた。
しばらく歩いていると、一人でフラフラと過ごしている少女を見かけた。
夜になるこの時に…っと思い、頭を掻きながらため息を漏らし、めんどくせぇと呟く。)

「…おい、嬢ちゃん。
何してんだ?もう、夜になっちまうし…さっさと海から家に変えた方がいいぞ?」

(近寄っては少女に忠告のような言い方をする。
グラサンを軽くずらし少しだけ目を鋭くしながら少女に言った。)

ラエルノア > 不意に掛けられた声に、長い髪を片手で押さえながらに其方を振り返る。
自分とは真逆な様相の相手に対し、僅かに唇に笑みを浮かべながらに軽い会釈を向けた。

「見ての通り、散歩と夕涼みよ。
ご心配、どうも。でも、夜には慣れているの」

街までもそう遠くない。だからこその余裕を見せながらに気遣わしげにも見える視線で見遣りつつ。

「暑くはない? お兄さんこそ、散歩のようにも見えないけど?」

黒須 > 「…ああ、そうかい。
夜に慣れてるって…夜の海は死人のたまり場だぞ…?」

(慣れていると言うにも、この少女には魔術を使う術も特別な道具も無いための忠告だが、気にしていないようすだ。)

「あ?俺は暑さには慣れてんだよ…。
俺は…ただの晩酌だ…。」

(近くの石に近寄ると軽々と座り、海を眺めるようにする。
持っていた酒瓶のふたを取り、そのままラッパ飲みをする。)

ラエルノア > 「生きている人間よりも欲望に塗れた死人なんているかしら?」

ふふふっと楽し気に笑い、其方へと歩を向ける。
海より幾分遠ざかったのは忠告を聞いたためというより、潮が満ちて来たのか足元が濡れ始めた所為。

「ふぅん?
女も侍らせることもなく、海を眺めての一人酒なんて。
若いのに随分渋いのねぇ」

もったいない、とでも言いたげな口調。
立てた人差し指を口元に添えて軽く首を傾ぎ其方を見遣る。