2020/07/25 のログ
ご案内:「セレネルの海」にアンヤさんが現れました。
■アンヤ > 調子外れの鼻歌を歌いながら今宵は酒という供も無く、一人緩やかな足取りでセレネルの海を海岸線に沿って砂浜を歩いている、残念ながら足跡は残らないが。
自分で言うのもアレであるが気紛れである。
何故こんな時間にこんな場所を散歩しているかと言えば気紛れと心地良く身体に染み渡った酔いを醒ますための散歩である。
「しかし、此処最近雨ばかりでつまらんかったからなァ……うんうん、いかな我とて此処まで雨ばっかりだと流石に滅入る。気が滅入ると軽く悪戯をしたくなるものだ。」
――…独り事くらい許してほしいものだ。
百鬼夜行に近しいモノを率いていても、意思疎通が出来ぬ者を酒を飲んでもツマラナイ、それどころか会話も出来ない、なぁに会話に餓えてしまうのは悪鬼羅刹の類とはいえ免れぬというわけだ。
今夜は特別に格安で願いをかなえてやるのも悪くはない。
とは言え、この身で叶えられるのは潮風が心地良い砂浜を歩いても口に砂が入らぬようにするとか、魚を連れやすくするとか、そんな小さな幸運を与える事くらいしか出ないが。
欲深い、若しくは欲望遠い、相反するがどちらも好みである、復讐を誓うもの何かを渇望する者、昨今そんな人間に遭遇しないは自分と正反対の者であれば喜ばしいことなのだろうが、自分としては不幸でしかない。
さくり、さくり、さくり、さくり
白い砂浜をそんな愚痴を頭の中に浮かべながら歩き続ける。
足の裏が砂を踏みしめた感触は心地良いが、是も自分が人でなしの所為なのか足跡が残らないことが不満であるが、音だけ、砂を踏みしめる感触だけは楽しめて。
■アンヤ > 暫く足の裏に感じる砂の感触を堪能するも、人気が無い事が不満か、ただヒマになったか、一つ欠伸を零すとその欠伸を終える頃には其処に酒の酔いでご機嫌な青年の姿はなく。
ご案内:「セレネルの海」からアンヤさんが去りました。