2020/03/02 のログ
ご案内:「セレネルの海」にフォルネさんが現れました。
フォルネ > 「おぉー……」

夜も更けてきた海辺、一人の少女が海に浮かぶ氷に乗りながら感嘆の声をあげていた。

「もしかしたら、と思ったけどこれは中々に楽しい…!」

波の音しか聞こえてこない海辺に似合わない無邪気な声の主こそ、海水を一部凍らせて遊んでいるフォルネであった。

「昼間からこんな子供っぽいことをしているのは恥ずかしいからやめていたけど…癖になりそう」

悠々と不安定な氷の上でリラックスする様子は危険なことが少なくない夜の海ということを少女本人が忘れていそうな雰囲気を醸し出している。

フォルネ > 「ふぅ…満足満足♪
 よいしょっ!」

そんな風に一人で十分にはしゃいで暫し経って。
夜も更けてきたというのに眠気を感じさせない満足気な表情を浮かべると浜辺まで氷の道を作り、危なげなく渡りきった。

「これからも時々これやりに来よっと。
 でもちょっと髪がベタベタするのがなぁ……」

フォルネの気分を示すように特徴的なアホ毛がへたり、と萎えてしまう。
本人は気が付いているのかいないのか、感情が露わなことを気にしている素振りはなく帰路へ就こうと。

「​──あ、ちゃんと後始末はしないと。
 これでよし、っと♪」

何歩か歩いてはた、と立ち止まり。
振り向いて指を振ると海面に浮かんでいた氷が砕ける。
それを確認したフォルネが自慢気な笑みを浮かべると今度は立ち止まることなく帰路に就いた。

ご案内:「セレネルの海」からフォルネさんが去りました。