2020/02/18 のログ
ご案内:「セレネルの海」にエリザベートさんが現れました。
エリザベート > 深更の夜、静かな波の打ち寄せる浜辺に人影がひとつ。
白いローブの裾を引き摺るように、長い白髪を夜風に弄らせる儘、
ゆらゆらと、ふらふらと、漂い歩く幽鬼のような女の姿を、星明かりが淡く照らし出す。

何処から城を抜け出したのか、何処をどう歩いてきたのか。
理由も無く、目的も無く、ただ、素足で砂地を踏み締めて。

ローブの腹部へ宛がう片掌が、其処を緩々と撫で摩っている。
其処に在ると信じているナニカを愛でるように、
――――あるいは、其処に無いナニカを惜しむように。

エリザベート > ゆらり、ゆらり。
漂う足取りは砂浜に小さな足跡を刻みながら、何処かへ向かう。

向かう先が己の帰るべき城であるのか、其れとも全く違う場所なのか。
其れを知る者が居るとすれば、居るかどうかも知れぬ、神という名の他人のみ――――。

ご案内:「セレネルの海」からエリザベートさんが去りました。