2020/01/13 のログ
ホアジャオ > 笑って片手を振る男に対し歯ぎしりでもしそうな顔で睨みつけ、ざくざくと砂を撒き散らしながら歩み寄って行く。

「ちょッと、覚えてンだかンねプールでのこと!
 アタシのこと弱っちいとかなンとか!」

間近まで来ると腕組みをして、ふんと顎を上げて男を見上げる。

「独り酒なンかして暇なンでしょ?
 弱っちいかどうかもっかい相手してよ!」

果たして男がそこまで言ったかどうかはさておき
兎にも角にも何故か居丈高に喧嘩を申し込む。
先ほどまで上がっていた筈の息はもう、興奮のせいか性分なのか、もう落ち着いて今はもう別のことで鼻息が荒い。

ヒュー > 今の相手なら歯ぎしりで火がつけられるんではなかろうかと、くだらない事を考えながら、吼えながら近づいてくる女を見上げ。

「あぁ、プールの嬢ちゃんか。
弱っちそうだが…相変わらず風邪もよらなそうだな。」

くつくつと笑いながら、ゆったりとした動作で酒瓶を煽る。

「あぁ、まぁ暇は暇だがな─。」

暇であるのは確か…。
さて、どう相手を揶揄ってやろうか。
すでに顔が真っ赤で荒い鼻息で飛ばされそうだ等と考えながら、男はどこか意地の悪い笑みを浮かべる。

「嬢ちゃんが俺の暇つぶしになるのか? 本当に?」

先ずは起たせてみろとばかりに、男は空いた手で挑発する様に手のひらを上に向け、かかって来いのジェスチャー。

ホアジャオ > 「悪いケド、風邪は生まれてこの方罹ったことないよ」

ふふん、と得意げに。
恐らく逞しいからとか強いからとかではなく、ナントカは風邪ひかない、の方だと思われるが…

座した男が挑発の仕草をすると、ぴくん、と細い目の上の眉が片方跳ね上げる。
そのまま紅い唇が尖り、首を傾げて男をねめつける。

「………なるよ。
 ちゃんと相手ンなったら、ごほうび貰うかンね、ッ!」

最後の言葉と共に、ざん!と女が蹴上げた砂が舞い上がった
少なくとも2mほどは退かないと砂まみれになるだろう。
そしてその舞い散る砂を突き破るように、男の身体、正中目掛けて女の跳び蹴りが―――

ヒュー > 「ぶははは、やはりか…。」

やはりなと、何とも言えぬ生暖かい目で相手を見やり。
挑発に面白い様に乗る相手。
座したままに挑発をすれば跳ね上がる眉。

単純な相手を挑発する理由はただ一つ。
攻撃をより単純な物へ誘導するため。

「逆にこちらからもらう方だろうな。」

砂かけのその手は単純かつ長い間、ありとあらゆる戦場で続いたもの。
視界を奪い、奇襲の一手ではあるが、来ると分かっていれば、目を閉じるだけでやり過ごすことができる。
顔や服に掛かる砂粒。
そして大地についている尻や体で感じる地面の振動。
風の音が相手の行動を伝えてくる。

大技である飛び蹴り。
片手で下から上への力を与え攻撃をいなし流していく。
相手が次の手を持っていなければ足は空に向き背中から落下しながら男の胡坐の上にお尻を落とすことになるだろう。

ホアジャオ > 笑う男に、なんだよ、とでもいうように唇を尖らせる。
こちらから貰う、との言葉にはふふん、と根拠のない笑みを浮かべて返した。
兎にも角にも、喧嘩相手をしてくれるというならば女としては上機嫌なのだ。

「わ、ッ!?」

女にとって跳び蹴りは、大体避けるか受けるかされるもの。
まさか『いなす』などとは―――
身体が宙で返る。
その、逆さまになりそうな、瞬間に

「よ、っ!」

ばし!と辛うじて片手を男の肩に引っ掛けると、そこを起点に男の背後へと着地。
そのまま片足を軸にぐるんと身体を翻す。
ざざ、と砂が音を立てる―――

「やッぱ、一筋縄でいかないね、ッ!」

身体を翻す、その勢いを乗せた膝蹴りを
まだ此方を向いていない筈の男の、後頭部へ向けて一直線!

ヒュー > 気にするなと、片手を振りれば、喧嘩の始まり。
女の体をいなし、足を跳ね上げれば、身軽な相手は己の肩に手をひっかけ、背後に降り立つ。

「なんだ、そのまま落ちて来れば尻でも触ってやろうと思ったのにな。」

思惑から外れられれば残念そうに酒を煽ってから
逃げられたと、小さく笑いながら後頭部に向けては迫り来る膝蹴り。

狙いが非常にわかりやすいのは相手の一本気な性格。
非常に読みやすく体を一度前に倒しその勢いで前転。
「ふぅっ!!」
そのまま仰向けになると、強い酒精のアルコールを霧の様に噴き出していく。

ホアジャオ > 「只じゃ触らせてやンないかンね!」
男の軽口に律儀に返事を返しつつ

体重を乗せた膝蹴りが男の後頭部に迫る。
その勢いが男を前転させたような錯覚さえ起こるくらいのぎりぎりの刹那で膝は空しく空を奔っていく。

視線だけが仰向けになる男を追う。
手を出されたらそのまま自分も前転するように前に跳ぶつもり―――


「!?ン…ッ、ぷゎ、ッ」

男の動きを注視していたのが仇になった。
わりとまともに顔に霧状の酒が降りかかる。
勢いそのまま、男を飛び越すように前に一回転。
片膝ついて向き直った女の顔は、酒で以て湿ったお陰で砂まみれだ。

眼には入らなかったものの(細くて良かった!)、その強いアルコール臭で脳の奥が痺れるのが解る。

「―――ちょッと……服、匂い着いたら弁償してもらうかンね、ッ!」

仰向けの男に向かってそのまま砂を蹴って低く飛び掛かる。
叶うならば、マウントを取ってやろうと―――流石にそれは避けて、立ち上がらせる事が叶うのではなかろうか、と

ヒュー > これまで、だいぶ付き合ってきたが中々にひどい言葉である。
短い髪の毛に頭に掠るかギリギリのところで体を前に倒し空を見上げる男。
口から噴き出すアルコールの霧。

相手が上手く突っ込めばにやりと、楽し気に笑い。
地面に転がる相手、砂だらけになりながらまた、やいのやいのいう娘。
「はっ。 そちらのせいで、俺の服を砂だらけだ」
寝そべる男に低い姿勢で飛びかかってくる。
片手で相手の手を引き、もう片手を相手の脇の下にすべり込ませ、今までいなしたのと同様に相手の身体を巻き取り、体を入れ替え相手を抑え込もうとする。
顔はしっかりと相手の胸の辺り。

「では、先ずは着ている服のサイズを調べなければな。」

ホアジャオ > 「砂ならはたけば何とかなンでしょ―――ッ!?」

飛び掛かったその手を取られる。
不味い、と身体をぎくりと強張らせた次の瞬間には、何故か男の方が自分の身体の上にあった。

「ンン????」

ぱちくり、とささやかな自分の胸の上に乗っかって居る男の頭を眺めて。
抑え込まれた、と気づくのに一瞬。

「~~~~~ッ
 ちょッと―――ッ!」

身を捩りながらじたばたと脚が暴れる。
何回か、男の腰か足を蹴飛ばすことがあるかもしれない……

「重いよ!どいてよ!」

降参、とは言わない辺りは頑固だ。

ヒュー > ささやかだ…
なんとささやかな胸だろうか…。。
哀しそうな表情を浮かべる。
やや砂っぽい相手のチャイナ服。

「あぁ、腹かと思ったら胸だったのか…」

じたばた暴れられても男の巨漢は小動もせず。
まぁ、酒の匂いを楽しみながら女の体を抑え込んでいく。

「退いたらまた面倒になりそうだからな。」

愉し気に笑うと、袋からサンドイッチを取り出し相手の口の中に放り込もうとする。

ホアジャオ > じたばたと暴れつつ、男の寂しそうな表情は、自分が上手く喧嘩相手になれなかったからかなァ、なんて脳裏に浮かべて

眉尻を下げて情けなさそうな表情を作ったのは一瞬
男の言葉で一気に眉が反対に吊り上がる。

「お腹はもっとぺったんこだよ!それでもアタシにしては出っ張ってるほうなンだからね!」

空しく男の身体の下でじたばた暴れる。
無駄だと解ってもなまじ体力がある分、その勢いは衰えない。

「重いったら!笨蛋(ばか)!变态(ヘンタイ)!
 もォ―――――むぐ」

身体に負けず劣らずじっとしていない口に、サンドイッチが放り込まれる。
砂だらけの顔で細い眼をぱちくりしながら、もぐもぐと頬が動く。
両手両足は相変わらずじたばたするが、ごくん、と飲み込んだ後にぱた、と落ちて。

「…ごちそうさま。
 ねェ、解ったから退いてよ。
 ……アタシの負け。
 もォ今日は、喧嘩吹っ掛けないから……」

紅い唇を尖らせながら言ってから、はあーと大仰なため息。

「……つぎは、ぜったい立たせてやるかンね…」

執念深い視線を男に注ぐ。全く凝りていない。

ヒュー > 野生動物を捕まえたような気がする。
そう。
こういう風にじたばたと暴れる…。
お腹とは別の柔らかさはあるが、ささやかである。

「あぁ、失礼した。 自分と比較している時点で哀しいぞ。」

じたばたと暴れる相手の体力は無尽蔵である。
口をふさぐにしてもキスなんていましたら唇ごと千切られそうだ。
等と考えながら、良い事を思いついたとばかりに、袋の中からサンドイッチを取り出し捻じ込む。

男はとりあえず、相手が食べている間は相手のささやかな胸を堪能する。

これはこれで魅力的である。
等と考えながら…。
ようやく大人しくなった相手。

「あぁ それなら安心しろ。 もう勃ってるぞ?」

ここに来て突如の下ネタ。
相手には通じるかはさておき、抑え込んだ相手の身体。女らしさと言うよりも野性味の様な味わい。
男もつい興奮し始めてしまうのは獲物を捕らえた時の興奮。
こしのあたりでもぞと置き始めるそれを相手の太ももに押し付けて。

「嬢ちゃんはささやかだが、しなやかで鍛えられた体はいい女だ。」

と、相手のとんがった唇を親指でフニと撫で執念深い目を揶揄いながら愉し気に見下ろす。

ホアジャオ > 「だッて、他の子と比べたってどォにもなんないンだモンね」

男の言葉にむすっとして答える。じつのところ屈託はあるが、もうそこは割り切りだ。
曰く
『あーいう女の子たちと自分は別の生き物』
なのだと。

サンドイッチを食べている間男がモゾモゾするのはくすぐったそうに睨んでいる。
『もうたってる』
の言葉には訝しげに男を見返す。

ふと、太腿に押し付けられる熱い硬いものにも、一瞬くすぐったそうに身を捩らせてから……

は、と気付いて

「……じゃァ喧嘩、アタシの勝ち?」

そういう意味の喧嘩だったっけ?と首を傾げる。
次にはいえーい、と万歳をして。

貞操の危機なんか滅っっっっっ多にないものだから、多少ずれた回答かもしれない。

ヒュー > 「それは言えているな。 嬢ちゃんには嬢ちゃんの良い所がある。」
相手の言葉に男も有無とうなずいて…。
まぁ悪い所もいっぱいあるが…なんていうことはしっかりと飲み込んで。
睨まれても男はささやかな胸の感触をたっぷり楽しんでいて…。

少し酒の匂いがするのもなんとなく男の欲を擽る。

「喧嘩には勝てたかもしれんが、俺は狩りに勝ったから良しとしよう。」

にやりと、獣じみた笑みを浮かべると体の下で万歳を擦る女の細い首の砂ぼこりを払う様に頬摺りをしてから、カプリと一噛み。
相手の行動を男の体で抑えながら、片手を滑らせ太腿から尻のあたりに手を滑らせ撫でていく。
貞操の危機を感じない相手の珍しい反応をどこか楽しみつつある。

ホアジャオ > 「……でしょォ?解ってンね、おっさん!」

男が飲み込んだ言葉などつゆ知らず
けらっと笑うと、胸のあたりでもぞもぞしている男の背中をバシーンバシーンと叩く。遠慮は皆無だ。

「じゃァほんとにアタシの勝ちね!
 …でも、また喧嘩には付き合ってよね。アタシまだ、ちゃんと納得して無いンだから」

一瞬ほくほくと笑顔になるが、また執念深い、というよりはちょっと縋るような視線になりつつ、再戦のお願いを付け足す。
まともに喧嘩で勝てる目途は今の所ないけども、男の繰り出す手はとっても面白かったのだ。

にやりと笑う男に、つられたように不敵な笑みを浮かべる。
それからその顔が、首筋の方に行くのを不思議そうに視線だけで追って。

「狩り?……フーン…
 !わ……ねェちょッと、くすぐったいよ!」

何となく、大型犬にのしかかられている気分。
噛まれたり、慣れない場所を撫でられればくすくすと身体を震わせる。
押さえつけられた身体は今や、特に力をこめることもないが
元々じっとしてられない性分なのか、不満げな言葉が漏れる。

「你怎(ねェ)…重いったら。
 今日はもう喧嘩吹っ掛けないってば。退いてよ」

要するに、この体勢に飽きたらしい。
不穏な目つきで男を眺めると

「……どかないと、おっさんのムスコ、けとばすよ!」

ヒュー > 痛くはないが何故叩かれているのであろうか。 
まぁ相手が上機嫌であればそれはそれでよし。
此方はその間胸の感触を楽しむだけ。

「そうだな…。 酒でも持ってきてくれれば、相手をしてやろう。」

ある意味で無邪気な相手の言葉を楽しみながら、なんだか厄介なものに懐かれた。
出来の悪い子ほどかわいいと、傭兵仲間が言っていたことを思い浮かべながらも…
頬すりしたり舐めたり噛んだり。


今度は男の方が相手にじゃれ付き、息子を蹴飛ばすという言葉と、不穏な目つきを楽しみ笑いながら体の上から降り酒瓶を手に取る男。
隣に腰掛けるとそれを具びりと煽ってようやく落ち着いたと一息。
「嬢ちゃんも飲むか?」
等と悪びれもせずに、にやりと楽し気に笑いながら問いかけた。

ホアジャオ > 「お酒?なンでもいいの?――…ン…」

舐めたり噛んだり、すりすりされたり。
べつに嫌ではないのだけど、なんだかくすぐったいのがぞくぞくしてきた。

そうやってこちらも下ネタで返してから、もぞもぞと身体を落ち着か投げに揺らして居ると、漸く男が退いてくれる。
はあーと、(ささやかな)胸いっぱいに海の空気を吸って、よっと上体を起こす。
ぶるる、と猫か何かのように身を震わせれば、身体に着いていた砂がぱらぱらと落ちていった。
そうしてから男を見遣ると、丁度酒瓶が差し出される。

「……ありがと。
 ちょッとだけ……」

先の強い酒の香りを覚えている。
瓶の口に近づけた鼻の頭にしわがよる。
それからそーっと、一口、ちびり、と舐めて。

「!―――…」

解りやすい渋面。
そのくせ男をちらりと一瞥すると、もう一口、ちびり。
出来の悪い子はそうやってちょっと見栄を張ってから、男へと酒瓶を返した。

「知道了(わかった)……つよいの、持ってくよ」

びー、と舌をひらひらさせながら言って、ふと首を傾げる。

「そだ。アタシ『ホアジャオ』てえの。
 おっさんは?」

人にものを訪ねるのに大分なってないが、
兎に角もそうやって、ようやく、男に名前を尋ねた。

ヒュー > 「あぁ。 強い酒でな。」

よっと、男は体をどかし、座り直したところで酒瓶を取り出し煽る様に一口。
猫の様に砂を払う相手。
酒に砂が入るだろうが、等と抗議の声を上げながら差し出した酒瓶、受け取り、匂いを嗅いで鼻の頭に皺が夜のは猫が臭いものを嗅いだ時の顔を思い出す。

見栄を張る様に二口飲んでから返された酒瓶を受け取り、男の大きな手でわしわしと相手の頭を揺するように撫でようとして。

「あぁ ホアジャオ?  俺はヒューだ。」

まぁ、顔をしっかりと覚えていた相手だ。
残念な思考だが、男の顔を覚えていた相手、頭は良いのであろう。

ホアジャオ > 「ぅわは……」

いつぞやのように、男の手が女の頭をわしわしくわんくわんと撫で揺する。
手が退くと乱れた三つ編みを押さえてじとぉと上目に見るが、名前を聞くと、とその音を口中で繰り返した。

「ヒューね、请多关照(よろしく)!
 ねェ、ヒューはこの近くに住んでンの?
 良かったら、送ってこっか?」 

何だか残念がられているらしいのにも気付かず、にこにこと提案する。
目的は当然の如く、次の喧嘩を仕掛けるための『所在確認』だ。
ひょいと立ち上がってお尻の砂をはたくと、如何にも親切げに笑いかけながら、首を傾げて相手を見遣った。

「何だったら砂だらけにした服、洗濯したげるよ!」

返答を聞く前に、オプションを付けて見たり。

ヒュー > 男の節だった太い指がわしわし乱暴に頭を撫でる。
舌からにらまれるが何のその。 男は小さく笑い。

「あぁ よろしくな嬢ちゃん。
…貧民地区の宿屋だからな、家という家はない。
むしろ俺がよわっちぃ嬢ちゃんを送ってやろう。」

気分で宿を変える男には相手の所在確認は通用せず…貧民地区界隈にいることぐらいしかわからないだろうが、
聞き込めば目立つ男、新旧玉石混交、逆に集まりすぎて迷うことになるかもしれない。
「じゃぁ 嬢ちゃんの家で選択してもらってる間俺が嬢ちゃんを抱いて暖を取るというのなら、
嬢ちゃんの家の中まで付いていってやっても良いぞ?」

等とあまり交渉するつもりは内容で空になった酒瓶と未開封の酒瓶を袋に戻し立ち上がり、
袋を抱えながらその手に飲みかけの酒瓶を持つという、駄目なおっさんセットで立ち上がる。

ほれ、先に行けとばかりに開けた手で意外に素早い動作で軽く尻を叩きに行くが、相手の手がパシンと手をはたけばあっさり撃墜されるだろう。

ホアジャオ > 宿、と聞くとちぇっと舌打ちしてぶすっと唇を尖らせる。
まあでも、男の容姿は特徴盛りだくさんだから、早々探すのは苦じゃない、筈だ。
そこまで考えるとぶすっと尖っていた唇はにまーと笑みに変わる。
しかしよわっちい、との言葉を聞けばまたむっとして唇を尖らせるのである。

「ちょッと…送ってもらわなけりゃならないほど弱っちくは無いよ!
 アタシの宿で洗濯したげてもいいケド、おっさんがアタシんとこのベッド使ったら、壊れるからダメ」

弱っちいと言われても、もう真っ向から否定はしない。
だめなおっさんセットになった男に向かってべー、と舌を出して言ってから、けらっと笑う。
尻へと伸びた手からは前にひょいと飛ぶようにするりと避けて、またけらけらと笑った。

「ねェ、良い温泉知ンない?
 この所寒いからサ……」

なんてまた唐突な話題を振りながら
風吹く砂浜を、大小の影が王都の方へと…

ご案内:「セレネルの海」からホアジャオさんが去りました。
ヒュー > 女の百面相。
考えていることが直に分かる気がする。
まぁ遠からずという所であろうが。
むくれた相手からの抗議の言葉には苦笑い。

「安宿のベッドでもなんとかなるからな、意外と大丈夫だろう。 うん たぶんな。
まぁ嬢ちゃんが子供用ベッドを使ってたら別だが?」

等とヤンややんや良い愛ながら、逃げる様を見れば、この嬢ちゃんは野良猫なのだろうかとかふと思ったり。

「あぁ、それなりには知っているが、嬢ちゃんは泳ぎそうだからな…」

等と呟きながら共に王都の方へと消えていく。

ご案内:「セレネルの海」からヒューさんが去りました。