2019/10/24 のログ
ご案内:「セレネルの海」にレヴィアさんが現れました。
■レヴィア > 今宵の月は赤い、鮮血のように或いは己の瞳のように。
されど赤い月が注ぐ光は何時もと変らぬ白い輝き、その輝き降り注ぐセレネルの海を月光欲を堪能しながら歩く。
白い白い砂浜を足音たてずに歩く。
冷たさをふくむ夜風にスカートの裾を揺らしながら歩く。
日光も悪くは無いけれど、夜の住人としては月明りこそ、この身に相応しく心地良い。
「……執筆作業が捗らない時は逃げてもいい……そう決めた今決めた。」
そんな訳なのである。
現在執筆中の小説がどうにも筆がのらず話が単調のようで、
ペンが走らない歩かない一文字もかけない。
――…だから月光浴で創作意欲の回復を……と。
足は素足で白い砂の感触を目一杯楽しむ、袖がないワンピースは潮風を細腕で堪能する為である、もう誰も来なかったら全裸もありなんじゃないか?と思うくらいに開放感を欲し、口元には穏やかな笑みを浮かべ、されどその笑みは何処か悪戯っぽくで身にまとう全てを取っ払いたくて疼いていた。
■レヴィア > 流石に脱衣は誰かに見られたら色々と厄介、で済まなさそうだ。
本当なら、本当なら……と思うのだが人の中で生きる事が難しくなることは避けると決めていたのを思い出して、静かに溜息を吐き出し首を左右にふると、何となく赤い月を見上げる。
いい月夜である。
独り占めするのは勿体無い月である。
それなら屋敷へと帰ろう、屋敷であれば蝙蝠達を侍らせて、月見としゃれ込むのもいいだろう。
ワインの代わりに希少な吸血鬼の血液を。
久々にアレを飲むとなると、そう考えるだけで生唾がこみ上げてくる。
――…その刹那其処には人ではなく蝙蝠があった。
1匹ではなく数え切れない数の蝙蝠が渦をまくように羽ばたいて、1人の吸血鬼は姿を消した。
ご案内:「セレネルの海」からレヴィアさんが去りました。