2019/10/14 のログ
■クロニア > 思考がまとまるまで、現状への反逆への一歩が思いつくまで、
と考えているが、まとまらないので砂浜を延々と歩いている。
力が足りない、金が足りない……これも主に自分の所為であるが、
足りないものばかりで、戦略の組みようもない。
孤児院の孤児を武装させてあってたかがしれている。
シスターに至っては同じ以下、教会を守る聖堂騎士とか、
そんな洒落た者がいる教会に寄付なんてしていない。
金は必要なところにこそつぎ込み、それは美味しく実った時期に回収する。
であるからして、無理やり力を掻き集めるにしても女子供ばかりである。
――…冒険者のパトロンになるか。
冒険者に縁を繋いで私兵紛いのものにしてしまえばどうだろうか?
しゃくり、と強い一歩を海水で湿った砂に踏み刻み、歩みを
止めると是は良い手か?と顎先に手を添えて首を傾げる。
「まずはそうだなギルドにでも依頼を貼るか、出来れば見目麗しい冒険者がいいな……行く行くはメイドに……。」
口元が自然と弛み歪み、薄気味悪い笑みを浮かべてしまう。
けれども笑みが直ぐに苦味を噛み締めたような笑みになるのは……
それだって金、金、金が必要になる。
なら安い依頼で簡単な依頼を組んで、冒険者や騎士崩れ…
或いは騎士でも副業を営んでいる者が手軽に受けやすい依頼しに
それを面接代わりに……と言うのはどうだろうか?
と、まあ口に出している心算はないが雲ひとつ無い満天の星空のしたで
1人ブツブツ言っている様に見えてしまうだろう。
■クロニア > 矢張り暫くは待つ時間になるだろう。
何度考えても結果はそうなる意外に答えはない。
だからか、肩をがっくりと落として再び歩き始める。
目的地は今だ仮の拠点にさせてもらっている孤児院。
途中で適当な土産を買い込んで、今日も赤字となるのは
まあ仕方ないことなのだろうと、諦めて……。
ご案内:「セレネルの海」からクロニアさんが去りました。