2019/10/13 のログ
ご案内:「セレネルの海」にクロニアさんが現れました。
ご案内:「セレネルの海」にルナルさんが現れました。
ご案内:「セレネルの海」からルナルさんが去りました。
クロニア > 熱気を帯びた潮風はもう遠く、今宵の潮風はもう肌寒いくらいである。
それでも波打ち際にそって湿った砂浜を1人歩く。

偶には1人で考え事……という理由ではなく
孤児院での連日の歓待に居辛くなっているだけであった。

何度も言い思うが自分は決してそんな歓待されるような人間ではなく、
今も尚歓待する子供達の中で磨けば光る原石を探している
どちらかと言えば善よりも悪に傾いている人間である。

傾いている、というのも正しくはない
生まれながらの悪人、きっとそうであろう。

だが育て慈しむという感情がないわけではない。
何とも自分の中身と言うのは表現しがたく……。

「……少し寒くなってきたか。なら、そうだ暖を取れるような魔道具を……。」

買うお金はなくはないが厳しい。
後先考えずに色々と大判ぶるまいをした所為で、
懐事情がセレネルの海の潮風の如く少し寒いのだ。

ハァ……

――…吐き出したのは溜息。
私兵たちが戻り、力も金も戻るまでまだまだ時間がある。
さて、何時までも安全な場所に篭ってなどいられない、
が矢張り色男であるだけで金持ちからも今は手元になくて、
さてどうしようか?と……。

その考えがまとまらないので夜の散歩をしてるわけである