2019/10/07 のログ
ご案内:「セレネルの海」にクロニアさんが現れました。
クロニア > 神聖都市ヤルダバオートからセレネルの海へ。
場所的には王都マグ・メールよりもずっと神聖都市ヤルダバオートに近い砂浜である。

一昨日から昨晩…そして今日も孤児院で大歓迎を受け、
正直王城でのパーティー三昧よりも疲れ果てセレネルの海へと逃げ出してきた。

腹黒い貴族や商人たちとの舌戦の方が如何程楽か、
暫く逗留する予定であるために入り込むために臨時でお菓子の類を含めた諸々を送ったら、
裏表も無い純粋な眼差しをシスター共々に向けられて、辛うじて笑顔を作り返したが、
何とも表現できないくらいに胃が痛い。

悪党であれば踏み躙り、善人であれば喜んで、だろうが
悪に傾き善でもない人間にとっては苦痛でしかなかった。

良し悪し。
人形に貶めた人間をしゃぶりつくす気概が消えたわけではない、
新たに此方にいる間だけ、若しくは連れて行けるほどに美味しそうな人形候補者を
何とかモノにする為にそれなりに懸命に動いていた筈なのに
どうも調子が狂うのであった。

シスターか聖堂騎士か冒険者か誰でもいい。
とにかくおかしくなる前に発散する人形が欲しい。
良く鳴いて喚いて騒ぐそんな人形が……。

「……が、かと言って手土産なしに戻るのもな……。」

歓迎されない事も無く、嫌われることも無く、可もなく不可もなくといった人間関係はどう築くのか?

考えれば考えるほどに頭痛く、額に手をあてて苦笑いを浮かべながら、
気晴らしに暫くは白い砂浜を歩くことにして、波打ち際をザックザックと音たてのんびり歩く。