2019/08/18 のログ
ご案内:「セレネルの海」にサナさんが現れました。
■サナ > ぱしゃん、と水をつま先で蹴り上げる。
打ち寄せる波に逆らうように生まれたうねりが、呑まれ、一つの渦となって太腿を濡らす。
海へと引きずり込むよう逆流する流れに取り込まれないよう、砂地に足指を立てる。
ざあ、と遠退いた砂が足の形に残り、ひとつ、よろけると、他愛なく崩れるのが分かった。
波が引いてしまえば膝が外気に露になる位の浅瀬。
纏ったまま、暑さに負けて波に入ったため、太腿の辺まで裾野が張り付いて肌の色を薄く透かす。指先に絡めて引きはがすと、薄皮一枚剥いで行くような薄寒さが背筋を這う
「………、……ハ、」
小さく息を吐き零し、濡れそぼった布をたくし上げる。迷った末、腰の脇で裾野を高く結わきつけ。
■サナ > 「……あつい。」
照りつける日差しは強く、水温も期待したような冷たさではなかった。
温い、程度のもの。
ざぶ、と波間を掻いて数歩進むと、目の前が陰る。
厚みのある雲の下に辿り着いてひと心地。
白い雲で覆われた下、ぼうと空を振り仰ぐ、と。
重力の在り処を見失ったように足が縺れ、やけにゆっくりと身体のバランスが崩れていく、気がした。
小さい飛沫を上げて海の中に尻餅をつき、鼻につんとしたものを感じて小さく噎せた。
全身びしょ濡れの有様、で。
溺れかねないと慌てて膝立ちに戻したものの。
胸元を見下ろすと色々透けていて、思わずあたりを見回した。
■サナ > 思わずあたりを見回してしまったが、響くのは波が打ち寄せる音、風の音。
人影らしきものは見つけられず、小さく肩から力を抜く。
服を脱いでしまうには明るく、また日差しも強く。
海の中に潜ってしまえば安心するような気もするが問題の先延ばし。
きょろ、とあたりを見回して、少し先にあった岩間へと。
服の袖から指先を抜き、日差しが照らす岩の肌にそれを寝かせる。
完全に乾くまでは無理でも、透けない程度に渇けば良い。
一糸纏わぬ肢体は、海に少し沈めて。
そうすると広い温泉、のようにも。
広すぎるけれど。
■サナ > 陽が陰り始めた頃、ゆっくりと動き出し―――
ご案内:「セレネルの海」からサナさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」にセイバーさんが現れました。
■セイバー > 水着のお姉さんを眺めにセレネルの海へとやってきた。
照りつける太陽は青く白く輝く月に、じっとりと暑い潮風は夜気を含んだ少しだけ次の季節を感じる風に……目論見失敗。
今夜は王都に戻らずにセレネルの海で一夜を明かした後のである。
流石にアレから王都に帰って鉢合わせなんて恥かしい以外の何物でもなく、仕方無しにセレネルの海の方に避けて、一夜を明かして暑さでぐだりとしながら、やっと涼しくなってきて、誰ぞか水着の美女が居ないかとセレネルの海の砂浜を歩いていた。
フードを被るにはまだ暑く、フードは脱いでゴブリンの名残が強く出ている耳と下顎の犬歯をチラ見せしながら、さくりさくりと踏み心地の良い砂浜を歩き巡り、視線を右に左にキョロキョロと向け、尚且つ嗅覚を総動員して、獲物を水着の女を探しているが……。
心の片隅ではこんな時間にはいる筈もないだろう、もう少し日が高い時間に行動すべきでは?と思ってはいたのだが、でも血が騒ぐのは今、夜。
岩陰に連れ込んで半分引ん剥いて襲うのもよい、ナイフで水着を切り裂くのも楽しいだろう、殺気だったとは違うが少しその明らかに獲物を探している雰囲気は不穏であり、余計に誰も此処にこない……ような気がしてならない。
「……1人くらいいてもいいよなぁ?それもバインバインの……かといって大きすぎてもダメだ。手頃よりも溢れるくらい、はみ出すよりも形が、お尻も同じ、そこからすらりと足が伸びていて……ああ紐水着はダメだ剥く楽しみが。」
昼の暑さで思考が今だ鈍っているみたいで、1人でとんでもない事を呟き、呟きながら血眼で辺りを見渡しているから、酷いの一言に尽きよう。
それくらい性欲にも素直に貪欲に金も名誉も酒も大好きな少年が1人散歩している
■セイバー > 暫く歩けば少しは頭が冷えてくる。
往来がないとは言え何を口走ったんだオレはと両手で頭を抱えてしゃがみ込む、でもまあ偽らざる本音。
しかし、自分と同じくらいの身長の子とかそれでも膨らみ豊かとか、ないならないなりにそれはそれでよきものと、大きな溜息を吐き出すと首を左右にふって何かを弾き飛ばすような素振りの後にまた歩き始める。
「しっかし、当たり前って思うけどさ誰も居ないな……折角の海なのに。」
誰が好き好んで暗黒の海で泳ぐのだろう、と思うのだが其処を認めてしまうと自分の行動が恥かしくなるのでそれも考えないようにして、再び両腕を振って歩き出す。
何事もなくても気分転換になるし、髪や身体がべたべたとするのは多少不愉快ではあるが、それもまた海の醍醐味であると苦笑いを顔に浮かべて。
■セイバー > 水着の美女と遭遇することは無かった。
だが流石にそろそろすれ違うようなこともないだろう、と撤退の準備を始める。
焚火で出来た炭を丁寧にすり潰し、痕跡を為るべく残さないように処理をしながら、セレネルの海を去っていくのであった。
ご案内:「セレネルの海」からセイバーさんが去りました。