2019/08/14 のログ
ご案内:「セレネルの海」にレヴィアさんが現れました。
レヴィア > 夜空に輝く星達の輝きと星よりも尚眩く輝く青い月の輝き、その輝きを夜の闇に黒く染められた海が弾いてキラキラと輝く、幻想的でどこか恐ろしい、そんな海を眺めながら白い砂浜を歩く人影が一人。

海風を煽られてひらりとひるがえるスカートは裏地が赤という酷く珍しくも奇異なデザイン、それを共に垣間見えるは細く青白いおみ足、その上に上ればキュと引き締まったウェストもおみ足と同じくらいすらりと伸びる細い両腕、ルージュが重なる薄い唇に何処か憂鬱げな空気を宿す微笑と、誰が見ても絶対に振り向きたくなる美少女が1人出歩いているのである、そういいきれる自信も人影にはあった。

「……不幸だわ………。」

その薄く小さな唇から零したのはそんな一言。
何が不幸かと問うならば先程此処に来るまでに購入しようとしたキャンディーが売り切れていたのである。

確かに人気のお店だし、立ち寄ったのは夜遅くだけどもまさか品切れしてるとは思わなくない?何て、言葉の終りに更なる愚痴を零しながら、少々頬を膨らませて、ふて拗ねた表情を浮べて、また溜息を一つ。
誰かにでも買いに行かせればよかった!と思ったりもしたが、我が屋敷には手の空いている子など居らず、新たに蝙蝠を呼び出して買いにいかせても、それは何となく面白くない、と我侭でもあった。

レヴィア > 暫く気持ちが落ち着くまでゆるゆると砂浜を歩いていたが、ふと、何かを思い出して両手をパンと叩き合わせると、深呼吸をしながら一度立ち止まり……次の瞬間足先からほろほろと灰の如く崩れて蝙蝠になり、その蝙蝠達は夜空へと舞い上がり消えていくのであった。
ご案内:「セレネルの海」からレヴィアさんが去りました。