2019/07/31 のログ
ご案内:「セレネルの海」にレヴィアさんが現れました。
■レヴィア > 夜の闇より深い暗黒の海の傍を何よりも白く輝く砂浜を今夜は素足で歩く、何時もなら足も靴も汚したくないので薄らと浮遊するが今夜は違う、足より伝わる感触も鼻腔を擽る潮風も全然全全部生身の肉体で堪能しよう。
誰もいなければ服を脱ぎ捨てたっていい、開放感万歳……。
まあ何が言いたいかと言うと新しい本が店頭に並んで、それを手に取り確認したので一安心と言う奴である。
今回は編集の方々も気合を入れてくれたようで、良い紙を使ってくれたし、限定版なんて魔獣の革を本のカバーに使っていたりもする、無論サンプルに自分も1冊貰って部屋に飾ってたりもするくらいの出来である、だから開放、だから全裸にもなりたい気分。
それも今は可愛い、とっても自分は可愛い姿であるが故に、何の問題があろうか何の問題も無い……。
が
止めた。
「ンー!!この開放感……この為に生きてるって感じがする……。」
吸血鬼として一人の時間を送り続けた中で足りなかったのは苦痛と言う刺激と、それを乗り越えた時のこの開放感、後は話し相手と……諸々あった人間っていいな、ほんと人間が羨ましいと思って人間にまじり落ち着いた状況が現在のこの状況、吸血鬼にして小説家という身分。
自分語りはもういいか。
白い砂浜を歩き、自分の顎先に手を添えてクツクツクツと可愛くない素の笑い方をしながら、もう片腕は後ろ手に腰の辺りに流して、さっくさっくさっくっ、と目的も無しに砂浜の散策を続ける……これも人に混じってから生まれた癖であった。
こうやって時間があれば自分のことを整理して、その中で思い出した面白いことを本に綴る、勿論小説と一口にいってジャンルは様々なので、現在執筆中の小説に使えそうな部分だけ、そんな思い出だけを白い髪に綴るのだ。
ご案内:「セレネルの海」にファナさんが現れました。