2019/07/09 のログ
ご案内:「セレネルの海」にポチさんが現れました。
■ポチ > ふわふわとあくびを漏らしながら、砂浜を素足で踏みしめながらトコトコと歩きお散歩中。
湖よりも大きな海と、打ち寄せては引いていく波を見ているだけでなんだか楽しい気持ちにもなる。
ふらふらとわざと波打ち際に行ってみたりしながら、波が来ると逃げたりと、一人遊んでいる。
■ポチ > 足に波がかかれば冷たさに驚きぴょんっと一度はね砂地側に。
沈みゆく太陽をぼんやりと眺める少年。
海から吹く風がハタハタと少年の一枚っきりの襤褸をはためかせていく。
ご案内:「セレネルの海」にティネさんが現れました。
■ティネ > 「やっほ~」
鈴が鳴らされたような小さく高い声。
波打ち際から少し離れた岩場のひとつに、羽根の生えた小さな人形のようなものがいつのまにか腰掛けている。
人形ではなく生きた妖精の少女だった。
もし目が合ったならにこやかに手を振るだろう。警戒する様子はない。
似たような粗末なものを纏っているものどうし、親近感を覚えているのかもしれない。
■ポチ > 「?」
声を掛けられた性根はきょとんと不思議そうな表情をして周囲を見回す。
見つけたのは羽の生えた小さな妖精。
「こんにちは。妖精さん。」
と、声を掛けながら少年は素足のままそちらへと近田浮いていく。
■ティネ > 「こんにちは、ボクはティネだよ~。
キミのお名前は?」
相手が近寄ってくれば、ティネと名乗った妖精もふわりと羽ばたいて飛び、
手の届きそうなほどの近くで周囲を漂う。
ずいぶんとなれなれしい。
「おさんぽ中かな? まだ泳ぐには早いかもね。ま、ボクはシーズンが来ても泳げないけど~。
まあ、泳げなくても、眺めてるだけでけっこー楽しいよねぇ」
■ポチ > 「僕はポチ、よろしくね ティネ。」
ぱたぱたと羽ばたきながらふわふわと周囲を漂う相手を興味深そうに見つめ。
「うん。 ポチはお散歩中ー お水冷たくてびっくりしちゃった。
そうそう、砂で山を作ったり色々楽しかったの。
ティネもお散歩? 風強いけど飛ばされないの?」
と、少年はころころと楽しそうに笑いながらふと、小首を傾げながらふよふよ漂う相手を視界に収めるために相手が周囲を回ればくるくると体は回っていく。
と、矢継ぎ早に好奇心のままに問いかけて。
■ティネ > 「ポチかぁー。かわいい名前だねっ。
散歩散歩! 歩いてないけど。
風なんて平気だよ~。もう何年も飛ばせていただいてますからぁ」
などと口にした矢先に、ぴゅうとひときわ強い海風が吹く。
まぬけにウワァ~などと悲鳴を上げて飛ばされ、砂浜に墜落してしまう。
「あいてて……」
大したケガはなさそうだがすっかり砂だらけになって、砂の上で座り込んでしまう。
■ポチ > 少し強めの海風に攫われた相手、少年はびっくりしながら、相手が飛んでいった方に近づき、
砂の上で座り込んだ相手を掌の上に載せながら持ち上げ、
心配そうな表情で相手をのぞき込みながら、掌の上の小さな相手を壊さない様に指先で撫で砂を払っていく。
「ティネ、大丈夫?」
■ティネ > 「うぁ~。ありがと。
大丈夫、大丈夫。びっくりしたぁ。
でももうちょっと手の上にいさせて……」
おとなしく手の上に乗せられる。こういう扱いにも慣れているようだ。
風はまだ少し強い。
丁寧な手付きで身体や服に張り付いた砂を取ってもらううちに、
ほんのはずみでぺろんと裾がめくれあがってしまう。
「あっ、もー! ポチのえっち!」
ぷりぷりと唇をとがらせて言いがかりを口にしながら裾を自分の両手で押さえつける。
そんなには怒っていないようだ。
■ポチ > 「うん。 大丈夫だよ。」
掌の上でやすませてという言葉に少年は小さく頷きながら指先で服についた砂を払い、はずみでめくてしまった裾。
「ふふふ。 ごめんごめん。 ティネがもう少し大きかったらね。」
と、こちらを揶揄う相手に少年はくすくすと笑いながらぽんぽんと頭を撫で。
「僕はそろそろ帰るけど途中まで一緒に行く?」
等と問いかけながら少年は手のひらの上の相手を自分の頭の上に載せぺたぺたと歩きはじめる。
■ティネ > 「え~なにそれ~。レディに失礼だと思わないのぉ?」
むー、と頬を膨らませて戯言を口にする。
「あ、運んでくれるの? ラッキーありがと。じゃあ王都の方向までおねが~い。
別に風が怖いとかじゃないからねっ」
すぐに機嫌を直す。妖精のくせに王都で暮らしているらしい。
頭に乗せられたまま、ポチの向かうほうへとそのまま運ばれていくだろう……
■ポチ > 「レディ? ふふふ。ごめんごめん。」
くすくすと笑いながら膨らむ頬をぷにぷにと突いて。
「レディは軽いからね。 僕でも余裕で運んであげられる。」
ティネの言葉に頷くと、相手を頭に載せたままお喋りをしながら王都へとも戻っていくのであった。
ご案内:「セレネルの海」からポチさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」からティネさんが去りました。