2019/06/30 のログ
ご案内:「セレネルの海 岩場」にボブさんが現れました。
ボブ > (岩場の中で座り心地が良さそうな岩に腰掛けて、釣竿を海へと投げ込んでいる男。
その男の傍らには海水が入った木箱が置かれていて、すでに数匹の釣果がその中に収まっていて)

「ふぅ~~、ちょっと日が高くなってきて暑くなってきたな。
用心のために麦わら帽子を借りてきて正解だったな」

(額に浮き上がる汗に手首を押し当てて、拭い取りながら、海上へと投げた浮きに熱い視線を向けている男)

ご案内:「セレネルの海 岩場」にリーゼさんが現れました。
リーゼ > 王都から少し出た普段は滅多にこない海辺にまで足を延ばす。
何も散歩というわけではない。これも立派な依頼。
海辺で採れる貝や海藻というのも薬の材料になるらしい。
ただ傷みやすいものだから、氷の魔法で冷やすか、すぐに届けるかしないといけないそうだけれど。

「うー……潮風と飛沫でべとべとするなぁ…。」

この暑い中を既に小一時間、岩場ばかりを歩き回っていたせいですっかり汗だくに。
氷魔法なんて使えないから、そろそろ戻らないといけない。
そんな風に思っていると、岩場の先に人影を見つけた。

「あれ? ボブさん? ここ木なんて生えてないけど…?
 景気はどんな感じ?」

何処をどう見ても釣りをしている樵さんに、「こんにちはー」と声を掛け。
冗談っぽく、そんな問いも投げかけてみた。

ボブ > (ジョブ:木こりから一時的にジョブ:釣り人に転職したかのように褐色肌の男は海に向け、竿を振り、
海中から魚を釣り上げていき、あんまり多く獲りすぎても処理の方法が困ると思い、
そろそろ竿を仕舞い込もうと思っていた男の背後から男の名を呼ぶ声がしたので振り返っていけば
薬草狩りの少女冒険者がそこに居て、ちょっと眼を開いて驚いた表情をみせて)

「そっちこそこんな潮風吹きすさむ所には塩害で薬草なんて生えないぞ。
まぁ、上質な塩は薬品作りでは結構使えるアイテムみたいだから的外れな行動ではないが……」

(一旦釣り糸を海から引き上げ、少女の方に向き直れば、少女に言われた事をそのまま返すように話しつつも、
意外と使えるマメ情報を少女に話してみせていく男)

「まぁ、男一人暮らしには十分すぎるほどの食料が手に入ったな、景気は上々といった所だ」

リーゼ > 「へぇー、お魚は丸焼きにするくらいしかできないけど、ボブさん捌けるんだ?」

釣果を見せてもらえば、そこには既に数匹の魚。
結構芸達者なんだなと感心しながら、珍しい場所で出会ったのだからと少し休憩を挟むことにする。

「んー、でもこんなところで採れる塩なんて、大したことないよね。
 あたしは、貝と薬草がお目当てなんだ。」

ほら、と麻布に入れたそれらを見せる。
中にはサザエに似た貝がいくつかと、波打ち際で採れるワカメのような海藻がどっさり入っていた。
手ごろな岩場に座ると、疲れたように思わず声を漏らしてしまい。

「ふぅ……それにしても暑いね。
 朝から来てたんだけど、こんなに暑くなるなんて思わなかったよ。」

ボブ > 「まぁ、一人暮らしが長いからな。
いつも外食してたらいくら頑張って働いても蓄えが貯まらんしな。
それにモノによって皮の付近に毒があったり、内臓のどれかに毒があったりと扱い方が違うから
捌き方を身に付けておくのは自分の命を守る事と同じ事だからな」

(釣果を見せつつ、魚の取り扱い方にも知っておかないといけない事が多い事を伝えてみせて)

「まぁ、そうだな。 山にある岩塩の方が効果は高いと言われているが、値段も目が飛び出るほど高い。
駆け出しの調剤師からしたら海水塩の方が安心して使えるとも言われてるがね。
ああ、確かにそれも薬品の材料に使えたっけ」

(少女の採取物を見せてもらって、少女がここに居る事情を納得していき)

「ん? 確かに暑いよな。 とりあえずコイツでも被っとけ。
頭に日差しがあたらないだけでも結構暑さが変わるから」

(ややぐったりというか暑さにげんなりしている様子を見せている少女の頭に男が被っていた麦わら帽子を被せ、
少女の暑さを少しでも和らげさせる様に気を使ってみせていって)

リーゼ > 今日も今日とて、いろいろと教えてくれるお兄さん。
冒険者なんてものをやっていれば、時には現地で魚を調達してご飯なんてこともあるにはあるけれど。
さすがに元々は箱入り娘の少女にそんなスキルは備わってはいない。
当然、経験も少ないわけだから知識も少ないわけで。

「うっ……毒は勘弁してほしいな。
 川魚だったら、まだ知ってる種類もあるけど、海だとさっぱりだよ。」

頭に被せられた麦わら帽子。
たかが帽子ひとつ。されど帽子。日差しが遮られるだけで、ずいぶんと体感温度はマシになる。

「ありがと。あたしも帽子持ってくれば良かったよ。
 帰ったら買おうかなぁ……」

これから暑くなってくる季節。
もしかしたら海でなくても必需品かもしれない。

ボブ > 「まぁ、大半が腹を下す程度で済む毒だが、食ったタイミングがたまたま体調を崩していたとしたら、
その腹下しで更に体調を悪くさせて、他の悪影響を起こす可能性もあるからなぁ~。
そういった危険性を避けるためにも冒険者とは関係ないと思われている猟師や漁師とかと話をして情報を得ておく事も必要さ」

(男自身も前職時代に漁師から教わった事を今、少女に教えている訳だし、
役立つ情報はギルドだけにあるわけではないと実例を挙げて教えてみせつつ、少女の頭に帽子を貸してあげて)

「いや、これは俺もこの釣り場を教えてくれた漁師のおっちゃんに被ってけって押し付けられたヤツ。
いらねぇって跳ね除けていたら、俺も今頃リーゼと同じ様にへばっていたぜ」

(この帽子に関しての礼はその漁師のおっちゃんにしてくれと言い、
また地元の事は地元の人間が一番良く知っているから頼るべきだという実例をも身を持って示していくか)

「いやぁ~、実際さ、俺も暑いとは思ってたんだよ。
これだけ暑くなるって分かってたら水着を持ってきて、この岩場の上から飛び込んで涼んでたろうな…」

(あっけらかんとこの岩場から飛び込むと言ってのけた男だが、この岩場の下は結構波が打ち寄せていて、
波で削られた岩が牙のようにそそり立ち、飛び込みなんて自殺行為にしか思われないだろうか)

リーゼ > マイペースではあるものの、根は真面目な少女。
先輩のアドバイスにはしっかりと耳を傾ける。
実際に、変なものを食べてお腹を壊した経験は……それも経験だったということにしておこう。
背に腹は代えられない。生きていくには食事は大事なのだし。

「じゃあ、漁師のおっちゃんに感謝だね。
 ………百歩譲って水着は良いとしても、ここ……泳ぐようなところじゃないよ?」

それこそ地元の海女さんならば、素潜りで貝でも獲るのだろうけど。
それにしたって水着じゃないだろう。
岩肌がごつごつしているこんな場所で露出の多い格好をしていたら、あっという間に傷だらけになることは請け合いで。

「涼むなら浜辺の方か、街に戻って遊泳場の方が良いじゃない?
 ここだと、なんか干乾しになっちゃいそう。」

帽子は貸しては貰ったものの、失った体力は早々回復しない。
耐性がある炎ならばまだしも、日差しは加護の範疇外のようで。

ボブ > 「ああ、この釣り場はまったく木陰がないから魚を釣るために粘れば倒れるって見抜いてたんだろうな。
年長者の慧眼はちゃんと受け入れておくべきだな」

(年上の言う事の中には面倒臭い事も多いが、身になる事も多い、それを見極めて分類する力も考えないとな…と
男は自分の腕を身体の前で組み、その分類を見極める事こそが難しいんだけどな…と困った表情を浮かべてみせ)

「確かに泳ぐにはあまり適さない所だけど、この暑さからしたら飛び込みたくもなるだろう。
ああぁ~~、遊泳場かぁ~~、あそこは時々行くけど、俺の身体の傷が悪目立ちするからこそこそ行ってんだよな。
まぁ、とりあえず少し内陸……防風林の方にでも向かうか? 日差しを避けるだけでも体力回復するだろうしよ」

(男の身体の古傷の様子を知っている少女に水遊場での苦労を軽く打ち明けつつ、
今、最優先すべきは日差しからの退避という事で男は釣り道具の片づけを始め、日陰への移動を提案してみせて)

リーゼ > 何気ない提案だったけれど、確かにこの前見た相手の身体なら威圧感を与えてしまうかもしれない。
そこまで気にすることもないとは思うのだけれど、やっぱりそうはいかないらしく。

「ごめんね、なら他の場所かな。
 はいはーい。帰ってお昼寝したいところだけど、とりあえず移動には賛成!」

ボブさんの方も片付けに入るなら、何か手伝うことはあるかと見ていたけれど。
どうやらそんな気遣いは無用っぽい。慣れた手つきでテキパキと片付ける様子を見守って。

「漁師のおっちゃんは、このあたりで休める場所とか教えてくれなかったの?」

見渡す限り、何も陽を遮るもののない場所。
まぁ、小屋を建てても海からの風にすぐに吹き飛ばされてしまうのかもしれない。
林の方まで行けばずいぶんと違うだろうと、少女の方もいくぶん元気を取り戻し。

ボブ > (とりあえず防風林の方へ…と言った男、どうせなら街まで一気に戻った方がいいのだが、
グッタリ気味の少女に一気に戻れというのは酷と言うもの。
日影で体力回復させた後に街まで戻ろうと男は考えていて)

「いやぁ~~、砂浜沿いだったら海から上がった海女さんの小屋があるとは聞いてはいたが、こっちの方では聞いてないな。
あんまりあちこちに小屋を作っていると賊がたむろして海岸が危なくなるから作っとらんって言ってたし」

(この岩場近くに小屋はないのは少女が見て感じた通りだが、その理由はちょっと血生臭い理由であった)

「とりあえずこの林で休んで、街まで戻ったらこの釣り立ての魚を食堂に持ち込んで料理してもらおうか。
ここで会ったのも何かの縁だし、リーゼも食べてくか?」

(少し歩き、岩場から林へと入っていけば、日差しが薄まった分、少し涼しくなったと感じられ、
男の口からは街に戻った後のお楽しみが飛び出し、そのお楽しみに少女を誘いかけてみせていった)

リーゼ > 「うわ……確かに、変なのに住み着かれても厄介だもんね。
 うーん、そういうこともあるんだ……ボブさんのところは大丈夫?
 って、ボブさんならやっつけちゃうから、大丈夫だよね。」

小屋を建てない理由を訊いて、酷く納得できてしまった。
賊なんてものが居座られたら、大事だろう。
山小屋の方は大丈夫かなと、ちょっと心配が脳裏に浮かんだけれど。
目の前の相手なら、心配するようなことでもなかったかと笑みを浮かべ。

「良いの!?
 それはもちろん! ご相伴に預からせていただきますっ」

暑さでへばっていただけでなくて、お腹の方もすっかりペコちゃんなのだ。
だから、そんな魅力的なお誘いを断るなんて手はないわけで。
俄然、元気になった少女は、早く行こうよ、とばかりに男の背中を押して行き――

ボブ > 「ん?俺の所? ああ、俺が住んでいる山小屋の事か。
人間は俺の一人暮らしだが、相棒が気が向いたら小屋の周りをうろついてくれてるから留守にしてても大丈夫なんだな」

(男が住む小屋の事を心配してくれてる少女の問いかけに自分の所は大丈夫だと胸を張る男。
相棒……気まぐれな雄狼が男の小屋に居付いている為、男は結構気兼ね無しに外出している事情があった)

「ああ、どうせ食いきれなかったヤツは後で干物にでもして持って帰ろうと思ってたしな。
新鮮なうちに食えるんだったら食った方がいいだろう。
……って! いきなり元気になったなっ! 分かった分かった、すぐに街に戻ろう。
そしてすぐに食堂に入って、上手い魚料理を作ってもらおう」

(途端に元気になり、男の背中を押してくる少女の変わり身の早さに驚きつつも、
分かったと返事を返し、林の中の獣道から街へと向かう道へと男も率先して歩いていき、
街の食堂で新鮮な魚を使った、漁師の女将さんお手製の猟師街料理を二人で堪能し上げていった)

ご案内:「セレネルの海 岩場」からボブさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海 岩場」からリーゼさんが去りました。