2019/03/02 のログ
ご案内:「セレネルの海 海岸」にホアジャオさんが現れました。
■ホアジャオ > ダイラスの船着き場から少し離れた場所。小さな入り江になっている浜辺がやがて材木のような形をした奇岩の連なりになり、切り立った崖へと続く一帯。
春の始まりと冬の終わりが溶け合う昼の午後、天気は穏やかに晴れ上がって、つめたい海風が少し吹くくらいで波も穏やかだ
。
その海風に目を細めながら、草地から入江へと降りてきた女がひとり。砂浜へ踏み出すと、少しその足裏の不安定な感触に目を瞬いて、バランスを取るように少し足を開いて、足元の砂を見つめた。
■ホアジャオ > ダイラスの港を散々うろついて来たけれど、浜辺に来たのは今日が初めて。元々山育ちだったので、浜辺自体を実際、踏みしめたのも今日が初めてだ。
「啊哈(ふーん)……変な、感じ…」
その場でぽんと飛び跳ねてみる。踏みしめようとするとずるりと砂地は沈み込んで、何とも動きずらい…けれど、そうやって自分の足が持っていかれるような感覚は初めてで、面白くもある。
細い目は上機嫌そうに更に細められて、紅い唇に笑みを形作って少し撥ねる様に岩場の方へと歩いていく。岩場の奇岩は四角い材木が積みあがったようになっていて、登るにはそれほど苦労し無さそうだ